作曲初心者へのアドバイス

即興/コード進行/グレード

作曲をしてみたいけど、なかなかアイディアが出てこない・・

多くの人がこんなふうに思っています。

今回はそんな人へのアドバイスと作曲手順を紹介。

小曲を集めて組曲にするやり方です。今まで途中であきらめてしまった人でも大丈夫の内容です。

 

例題タイトルは、組曲「星」

もしかしたら「え?それ曲なの??」と思うかも。

「遊んでるんでしょ?」

はい、遊びで曲を作りましたが立派な曲です。

 

今回の例題は、高度なテクニックを入れてないけどなかなかの作品です。

 

「これからどんなことを勉強すれば良いのかがわかった」など、

なんとなくでも、勉強のポイントがわかるきっかけになればいいなと思います。

創造的で楽しい曲作り(前半)

誰に聴かせるわけでもない、ただ楽しみたい。

しかし何から始めて良いのかわからない。

そのような人にとっておきの方法を紹介します。

内容は前半と後半に分けていますが、すぐにトライしたい人は【実践】にスキップしてください。

前半

  • 何から始める?
  • ピアノのレベルはどの程度必要?
  • 続けられるかな?

後半〜実践(作曲のヒント・組曲)

 

一度は挑戦したけどそれきり、という人も多いです。

理由は?

  • 思うように曲が作れない。
  • シンプルになりすぎ。
  • 中途半端で終わった。

最終的に出来ばえがイマイチ・・という理由がダントツです。

 

はじめは誰でも内容が薄い作品になってしまいます。しかしそれって当たり前。

はじめは短い曲から始めて、徐々に大曲にしていく感じで進めていきましょう。

■重要

高望みは禁物、短い曲を作ること。

 

Erika
Erika

例えば、2小節の繰り返し。これで十分です。

「実践」のところで、演奏動画と解説をしています。

 

ハードルを下げて、一つ一つステップアップしていきましょう。

今回例として作った組曲は、初心者向けではありますが、陳腐な曲とは違います。

基礎力を使いながらも、とても濃い内容です。

作曲のはじめ方

作曲に向かう気持ちは満タンですか?

やるぞ!という人はもう頭の中にメロディーが浮かんでいたり、このジャンルを作りたい、とすでに意欲的です。

前向きな気持ちはとても大切。

はじめの一歩は何する?

次に気持ちを切り替えるのがとても大切というお話です。

どういうことかというと・・

私の経験ですが、今でこそ2時間で仕上げることができますが、昔は1曲作るのに半年かかっていました。

思い浮かばない・・・が次の日も、またその次の日も。

そしてついに無気力。

 

なので悪循環を断ち切るために、今日はもうおしまい、また明日考えよう、と切り替えることも必要になってきます。

こんなメンタルで向き合おう

  • 創造的
  • あきらめない
  • チャレンジ精神

 

Erika
Erika

冒険をしても、大ケガしませんので大胆にいきましょう。

ちなみに私は毎回ケガばかり(笑)

音楽はメンタル面が大きく作用します。

ピアノレベルはブルクミュラー25が余裕で弾けるくらい

次は少し技術的なお話をします。

最低でもブルグミュラー25番、チェルニー30番が弾けることを目安にしてください。

理由は?

  • ブルグ25番はハーモニーが豊富で、いろいろな調性が学べる。
  • チェルニー30番は、技術的な理由。速いパッセージ、音階、リズムが練習できる。

頑張って基礎づくりをしてください。

練習に行き詰まったら?

次は作曲から離れて、既成曲の練習についてお話します。

焦って課題をこなしたり、知識を詰め込みすぎると大体はつまづきます。

せっかく素敵な曲なのに、その心地よさに気づくことなく、ただ練習に励む。

一生懸命練習をすることは間違いではありません。

 

「練習した通りに上手く弾けてるかな?」

「テンポが遅くなったりしないかな?」

この気持ちになるのは当たり前で、私もレッスンの時にはいつも不安の気持ちに振り回されてました。

それは、練習していたことがきちんと出来たかどうか?に焦点が当たってしまい、曲の良さには何一つ関心を持っていなかった、というのが理由です。

 

スラスラと弾けて暗譜が十分出来たら、曲想を練っていく。

ここが重要なわけですが、大体は間違えないで弾くことが目標になってしまいます。

 

何度も何度も練習してると、嫌になってしまいます。

そんな時はどう乗り越えてますか?

追い込む?

あきらめる?

 

練習に行き詰まったら・・

Erika
Erika

遊びのつもりで少し寄り道をしませんか? 案外、道を外れると、自分の世界観が見つかるかもしれません。

その寄り道というのは、作曲や、コード遊び。

ちょっと寄り道のつもりが、どっぷり作曲に染まってしまった人もいます。作曲だけではなく、アレンジや即興演奏など。

「自分なりの表現」に関心がある人が多いです。

と言っても、作曲は既成曲が飽きてしまった人の逃げ道ではありません。新しい道です。

 

ちょっと旅行したつもりだったのに、気に入ってしまい移住した・・というのに似ていますね。

練習するだけでは上手くならない

音楽は想像の世界だし、表現の世界。

しかし無理に、クリエイティブに何かを表現しようということではありません。

全く想像ができない人や、そこまでして曲を作るより模範的に演奏する方が楽しい。それはそれで良いです。

でもちょっとした落とし穴が・・先ほどもお話ししましたが。

反復練習を繰り返していると、いつの間にか美しい響きのことを忘れて、ミスなく弾くことだけに集中してしまう。

私は長い音楽人生の中で、こういう人をたくさん見てきました。

「すごいな!」と思っていた人が、ふと思い返してみたら、すごいのは技術だけだった・・

ということもあります。

 

音楽ってその人の思い、経験、想像、育ち。それが音になって現れるんだなと。

偉そうに言ってますが、それがわかるようになったのはここ10年くらい。

そんなことも踏まえて色々発信していきたいと思います。

 

自分の発言や行動にこだわらない子供は、どんどん感性が鋭くなっていきます。

大人になっていくにつれて、結果に執着し、達成しなければと思う。

とにかく。

なんでも恐れずに、やってみる。

 

楽しさと喜びはそこからくるのかな。

音楽ってこうじゃないと、と思うのです。

 

私はよくこんな相談を受けます。ピアノを続ける気持ちが下がっている

それなら辞めてもいいと思っています。またやりたくなったらやればいいし。

課題をこなす毎日だけでなく、仲間と音楽の話をしたりコンサートやライブに出かけてください。コロナが明けたら、きっと音楽はすごい勢いを見せるでしょう。

生演奏を観るのは特に大事。

演奏者の喜びに満ちた姿と、言葉にも似たフレーズ。

その日はもちろん、一週間後も余韻を残す。

その余韻は、心の栄養。

音楽のパワーはすごいですね。

 

充電したらまたピアノに戻ってきてください。

話が前後してしまいました。すみません。

発見大好きな人が作曲に向いている

まずは鍵盤で鍵盤で遊んでみよう!と言ったら?

ピアノで遊ぶってこういうこと。すでに理解が出来ている人は音遊びのセンスがあります。自分がイメージしたフレーズを曲にすることができる素質がありますね。

 

反対に・・

10+10=20。いつでもきっちりとした答えを求める。

論立てて考え、音楽もその通りにいかなければ気持ち悪い。

こんな人はそもそも、作曲なんてしようと思わないし、向いていないかもしれません。

これは、性格や素質の問題で良し悪しではなく。

どうか気を悪くしないでね。

 

ちなみに私は音楽をロジックで考えるのは苦手です。理論が先の人とは住む世界が違うな、と思うこともあります。

とは言っても、スタンダードなことは勉強しているので、自分勝手に弾くとはちょっと違いますが。

音楽を続けるための工夫

継続がとにかく大事といいますよね。皆さんは続けるためにどんな工夫をしていますか?

もちろん私自身も工夫してます。それはジャンルへの関心を散らすこと。

同じテキストや練習をやっていても途中で飽きてしまい、興味を失うことに。

私の場合、クラシカルなもの、ジャズ、ネオソウル、オリジナル曲の制作、バンド、セッションなど。関心を広げています。

その中で、自分に必要なものは集中して練習し、休む時は休む。実はこの休むというのがとても大事。またいつかのブログでお話ししたいと思いますが、練習を休むことで、脳が整理整頓をします。

皆さんもきっと経験があると思います。5時間練習しても上手くならず放置。

なんと三日後スラスラと弾けてる!

誰もがこんな経験をしていることでしょう。これは休息している間に、脳が整理してくれたから。上手に休むことも必要ですね。

 

と、こんな感じでざっくりと音楽全般を始め、作曲に必要な力と精神面についてお話ししました。

ではいよいよ実践に入ります。

実践【作曲初挑戦!】失敗しない作り方(後半)

5つの小曲を集めて組曲にしてみました。作曲というと、ポップスを思い浮かべると思います。ポップスでも良いのですが、コード進行を知っていないと厳しいので、このブログでは2〜4つのコードのみで作れる小曲を取り上げます。

しかし小曲と言いながらも、ベーシックなコード使いで雰囲気を出しています。

これが作曲のコツ。

(冒頭でブルク25を弾けるのが理想という話をしましたが、この組曲は、チェルニー100番レベル。子供もOK)

 

タイトルは組曲「星」

イメージは宇宙、未知、スペース、ギャラクシーなど。

何も無いとイメージが浮かびにくいので、言葉や写真を用意しておくと良いです。

組曲【星】ストーリー作り

組曲とは?

いくつかの小曲を組み合わせて一つの曲にしたもの。

有名なものだと、くるみ割り人形、惑星など。他にもたくさんありますね。バッハの時代から組曲は作られていました。

 

今回例として作ったのは、

組曲「星」

  • カシオペア
  • 北斗七星
  • アクアリウス
  • オリオン座
  • アンドロメダ

 

それぞれ、特徴とポイントを紹介しています。

いずれも基本。難解ではありません。

 

Erika
Erika

まずは、ぼんやりなイメージを思考整理してみましょう。この整理は大事です。

 

■イメージ

  1. テーマ〜宇宙系
  2. アイディア〜コードに特徴
  3. ルール〜小曲を作って組曲にする
  4. 構成〜各曲、Aのみ。
  5. 音色〜ストリングス+ピアノ

 

厳密でなくても、大体のストーリーを決めます。

それでは早速実演!

カシオペア

大まかなストーリーが描けたら、音色決め。

伸びる音がイメージに合っているのでストリングスを選びました。

音色はストリングス+ピアノで決定。

電子ピアノを持っている人はやってみてね

 

コードはCとB♭の繰り返し。

宇宙っぽい曲によく使うコードパターンです。

右手は3連ぷ。

装飾的に、交差させて音域を広げました。これはアイディアの一つです。

(ビデオが切れる場合、wifiを切りLTE4Gでご覧ください)

【カシオペア】

 

 

ポイントは二つのコードのみで作ること。

それとアイディアとして「交差」というシンプルな小技を使いました。

何となく宇宙のイメージですね。知っているコードや技術だけで自分なりに弾いてみてください。

北斗七星

こちらも3連ぷを使ってスペースの雰囲気を出しました。

コードは Cー Dー E♭ーD

長3和音の連続です。簡単な和音進行で宇宙っぽく。

 

【北斗七星】

 

ポイントは、全て長三和音。それと、低音は全てC(ド)。

これも全て基礎的な和音ですね。3連ぷを時々速くしたり遅くしたりしても、味が出ると思います。こちらも交差をして、瞬間的に音域を広げています。

 

アクアリウス

次は右手のメロディーは6度奏。コードはC。

今までコードばかりだったので、今回はメロディーを持ってきました。

本当は、1、4、5のコードが入りそうなのですが、あえてワンコードのみで。

 

【アクアリウス】

 

 

■ポイント

ワンコードでメロディーを作れないかな?このようにしてアイディアを練っていきます。

左手は、まともにコード&ルートを弾くと、バイエル教則本のようになってしまうので、ルートのみ。

メロディーの仕上がりと同時にコード付をしますが、あえてコード進行にせず、ワンコードにする小技。

Erika
Erika

手の込んだことをしなくちゃ。こんなふうに考えている人がとても多いのですが、ワンコードでシンプルなメロディを弾くのもアイディアの一つですね。

 

オリオン座

どこか不安定を表したかったので、不協な音を入れてみました。古典的な音楽が好きな人は、このようなアイディアは浮かびにくいかもしれません。この機会に、プラスしてみてください。

左手はふ点リズム。コードはCとG。不協な音は「♯ファ」

 

【オリオン座】

 

コードはCとG(BmとしてもOK)の繰り返し。

 

■ポイントは、右手3度奏で動く。コードに対して不協な音を見つける。

この不協な音を見つけるのが楽しい。

Erika
Erika

コードトーン以外の音を見つける作業は、テンションコードを覚えるきっかけにもなります。

 

アンドロメダ

あやしさを増すマイナーフラットファイブを使うと、雰囲気倍増です。

コード進行はCmーCm♭5の繰り返し。

言い方は、減3和音やCm♭5、またはディミニッシュトライアドとも。

 

 

■ Cm♭5

 

 

 

 

 

左手についてですが、Cmはミのフラットを弾いていません。Cm-5はソのフラットではなく、ラのフラットを弾いています。

これは、小技ではなく大技です。律儀にコード音を全部弾くより、この音を外したら意外性が出るかな?「コードからズラす、または外す」のがポイントです。

これは少々慣れが必要です。

 

ここにあげた曲は、演奏も楽譜もおおざっぱです。これをヒントにして、想像力を生かし小曲を作ってみてくださいね。

 

Erika
Erika

こんなふうに、音数が少なくても十分に雰囲気をあらわすことが出来ます。ここが作曲のおもしろさ。技術ではなく想像力とアイディア!

まとめ

本日は作曲についてのお話をしてみました。おもしろいアイディアをいくつか紹介しましたが、何か発見はありましたか?

レッスンで、時々作曲を取り上げるのですが、印象としては、上達するという目的より、楽しみたい人が多いのかなと。

作曲が好きになった人は、相当のめり込みます。そして自然にむずかしいコードや奏法を覚えてしまう人がとても多いです。

自然な成長、うらやましいですね。これが理想の形かも。

しかし大抵は、いきなりそこにはたどり着けません。前提の知識がなければできることではありません。常に実践的に動き、プラスにしてください。

経験で得たものは、何にも変えられないはず。頭で覚えるより、まずは聴いて感じて弾いてみることです。

 

楽しそう!やってみようかな?

いや、自分にはまだまだ・・

 

いろんな感想があると思いますが、今回取り上げたコードや奏法は、ブルク25やチェルニー30番で出てくる基礎的なものです。

私たちは、受け身でいると大したことないコードさえも、わからなくなってしまうのです。あれだけ反復練習して体に馴染んでるはずなのに、いざメロディー譜にコードをつけるとなると何もわからない・・・

この状態はとても問題がありますね。

それに今後、ジャズを弾いてみたい人は、コードを自然におさえられるように練習する必要があります。将来、ジャズにチャレンジしてみたい人は、少しづつでもコード練習をしていきましょう。

今日は、「作曲」という少しとっつきにくい分野のお話でした。

私自身はどちらかというと、ちょっとしたアイディアを出すのが得意なのかな?思考が固まってしまうことはありません。こっちだよ、という道を作ってあげることができるので、またこのブログに遊びにきてください。

 

どうしたら良いのかわからない上「全てを自分で作る」というのは、とても負担ですよね。

今回のお話が、皆さんの想像力をアップするヒントになれたら嬉しく思います。最後までありがとうございました。

 

Erika
Erika

質問や感想は気軽に送ってくださいね。話についていけない・・用語がわからない・・そんな人も、演奏例を観て雰囲気を味わってください。まずは「観て聴いて」が大事です。

 

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