初心者の耳コピ『ブルース編』

ジャズ

 

耳コピ初心者の基本

ジャズやブルースのアドリブを弾くにはコピーしてフレーズを覚えるといい。いざやってみると聞き取れなくて手に負えません。初心者の耳コピのキホン。

重要な音はどれ?

重要な音が何かわからない人は何度も聴いて大切な音を見立てて下さい。完璧を求めると疲れてしまうので、6割でOKなど決めるといいです。

と、偉そうに言ってる私ですが、上手く聴き取ることが出来なかった過去を思い出しながらまとめてみますね。

1小節だけコピー

今回はジュニアマンスの『ブルーマンス』の一部分をコピーしてみました。(26秒から50秒くらいまで)

Erika
Erika

音源と楽譜も載せたので練習してみてね。自分でアレンジしてもOK

 参考楽譜

 

【調性とコード進行】

◆ Key=G

◆ コード進行

G7-G7-G7-G7

C7-C7-G7-G7

D7-C7-G7-G7

シンプルなフレーズがかっこいい。めちゃくちゃ楽しく弾けました。

使われている音、つながり、メロディと低音がシンクロしているのは、体験することでしかわからないのです。

見つけよう、お気に入りのフレーズ

音楽をたくさん聴いていると、ピンとくるメロディーが自然と耳に入ってきますここでもうひとつ、かっこよくて使えるフレーズを見つけました。ジーンハリスのファンキーな曲。

★ギターのイントロが終わって28秒からのピアノをアバウトにコピー。

ギタ

 【 調性とコード進行】

◆ Key=F

◆ コード進行

F7ーF7ーF7ーF7

B♭7ーB♭7ーF7D7

G7B♭7(C7)ーF7ーF7

D7-G7の進行はよく出てくるので要チェック。

 

◆ 参考音源

ワンフレーズのみ。ブルースのコード進行にのせて、リズムは16ビートでかっこよく。テンポはゆっくりで70くらいです。

 

 

 

楽譜はあくまで参考程度。左手のバッキングが難しければ伸ばしたままでOKです。

 

ワンフレーズだけなら出来そう。

聴き取っても忘れてしまう人は、上記のように採譜してみるといいです。

まずは1小節だけ聴き取ってみよう!

 

耳コピの手順

気に入ったフレーズがあったのでさっそくコピーしてみると、経験したことのないキーで萎えてしまったという例があります。出来れば弾いたことのあるキーの曲を選びましょう。

  1. 選曲
  2. フレーズ選び
  3. スマホに録音
  4. 聴きとり
  5. 採譜
  6. 練習

★ブルースはコード進行が決まっているので、右手のフレーズが取れたら定番コードに乗せるだけでOK。

Erika
Erika

ほぼ全員、最初はうまく聴き取ることができない・・

気にせず短いフレーズから始めてね

音が取れなくても何度も聴くことです。手間をかけることが上達への道。

これからジャズを始める人はメロディーとコードのリード譜で練習。アドリブはまずは1、2小節コピー、ワンコーラスを形にしないと気持ちが悪い人はトライしてみて。ひと手間は必ず力になります。

左手のコードはコピーしなくてOK

右手が取れたら、今度は左手を聴き取り、次にベース。このやり方はよほど根気がない限り、心が折れてしまいます。

ピンときた右手部分、1〜2小節ほどをコピーしてください。ブルースのコード進行は決まっているので、耳コピ初心者さんは左手の音は取らなくて大丈夫です。

次に、ブルースの最もシンプルなコードパターンを紹介します。

耳コピしたワンフレーズを生かす

■このシンプルパターン(Key=C)に先程のブルーマンスの右手フレーズを入れてみました。ト長調をハ長調に移調。

Erika
Erika

先程のワンフレーズが生きてきますね。耳コピしたワンフレーズは、調を変えて弾くと練習になります。

決してコピーして弾いたら終わりではありません。初心者で知識がないからとフレーズ集に頼っていては、譜読みの力はつきますが、かっこいい音を探したり、ピックアップして再現する力がつきません。慣れないうちからフレーズ集を使うと、取って付け加えた、しかもそこだけかっこいい変なフレーズが出来上がります。

耳コピは、後のアドリブを作る力にもなります。「このフレーズをどこに入れようかな」と自分で考える作業が始まります。このようにして自分のアドリブができるのです。

ぜひ、シンプルなフレーズを探し、たくさんストックして生きたフレーズを作りましょう。

タイトルとURLをコピーしました