今回は ジャズのビバップについてのお話です。
1940年代にアメリカで発展したジャズのスタイルで、高度なテクニックや即興演奏が特徴の音楽。
エネルギー満タン、ジャズ愛がハンパない人。
何度か挑戦した人けど挫折組の人。
ビバップの魅力がイマイチわからない人。
複雑すぎて出来る気がしない人まで。
根っからのジャズプレイヤーではない私ですが、バップの鮮やかさと、超基本的な勉強方法をお伝えします。
何から始めたら良いのかわからない人はぜひ最後まで読んでね。ジャズビギナーさんでもわかりやすくお話しします。
感度を保つ、そして増やす。本当に興味を持てる対象を見極める。
ジャズへの情熱を灯してください。
動画【参考練習法】
- ゆっくりテンポでテーマを練習
- コードトーンでバップ練習
- 変わりネタ〜ホールトーン
アンソロポロジー/チャーリーパーカー
この曲はテーマがむずかしい。なのでみっちり練習が必要です。ジャズはピアノテクニックが大前提でまずは即興力より練習力。(最低でもチェルニー100か30番)
ちなみにこんな感じはダメです⬇️ 雰囲気がなんとなく出てる感ではバップは多分無理。ちゃんと練習をしましょうね。
アンソロポロジー。
ヒドイ・・😅
真似しないでね。弾けてないんだから
ゆっくり練習🥲#Jazz #Practice #練習風景
#チャーリーパーカー#bebop pic.twitter.com/PPlzwaT6Tb— ERIKA ASAI (@erika_feel) June 21, 2023
ジャズを雰囲気良く弾くことは大賛成です。しかし何でもかんでも雰囲気だけで演奏するのは「カッコつけ」以外の何者でもありません。
ワタシは小さい時から基礎的なことをやってきているので、キホンが出来ていないと気持ちが悪い。そしてなんといっても他人のアラがよく見えてしまうんです。
もちろん生徒さんのちょっとした誤魔化しは見逃すまい(笑)
出来ていない部分をちゃんと指摘し、アドバイスをします。
時々、他人の基礎力のイマイチさに「あらら?」と思うことがあります。そういう人は、雰囲気で満足してるから、それ以上は学ぼうとしない。
実績を積むと、経験によっていろんなことが磨かれてきます。そして意外かもしれませんが、基本的なテクニックだけで色々な曲を弾くことが出来るようになります。
裏を返せばテクニカルな部分だけではどうしようもないということ。
ジャズピアノ初心者用〜チャーリー・パーカーのアンソロポロジーでビバップ
基本が大事とわかっていても、練習がつまらがなくなっては台無しです。いつになったらカッコよくバップスタイルで弾けるのかな?
それではジャズビギナーさんでも、実践レベルに近づけるような練習法を紹介します。
コードトーン
コードをそのまま弾いていくやり方。しかしきっちりコードトーンのテンプレートを弾いただけではサウンド的に面白くありません。
次の2つコードトーンで弾いたものを比べて練習の参考にしてください。1はイマイチ・・2は少しバップ感が出ています。
例1
例2
両方ともコードトーンなのですが、明らかに1と2は違いますね。例2のほうが少しパップらしい。
理由はリズムの意識と、コードと音階をうまくミックスしたから。
最初から長いフレーズを弾こうとせずに、短いフレーズで練習をすると感覚がつかめます。左手はコードでもルートでもOK。
演奏例の左手はほぼルートです。しかしそれだけでは違和感がある、、という人はコードでもいいのですが、例えばこんな感じになってしまうのならルートだけを弾いた方がいいと思います。
■ 左手、よくない例(あっちこっちに行ってしまう)
クラシックの教則本「ハノン」を練習してきた人は、つい音符のお団子を弾く傾向があります。
ジャズはコードとルートを組み合わせて動くので、バランスよく弾く練習しましょう。
『コードを四重音で弾かないと気が済まないのは、音階練習の最後、カデンツで締めくくる時、和音を四重音でおさえるクセが抜けてないからです。
ジャズピアノの先生、どうぞこのことをわかってあげてください(笑)』
半音階
クラシックピアノの技術を活かしながら、半音階を取り入れたバップスタイルの演奏にも挑戦しましょう。
【半音でバップ練習】
フレーズの終わりが変な音で着地しても気にせず、半音階でひとフレーズを弾く練習です。それが出来てきたらコードトーンを混ぜて練習してください。
■ポイント
半音階ばかりを弾くと単なるテクニックの練習になってしまうので、いい音を探しながら弾いてください。
上の例は、まだまだ良い音を探っている段階です。このような練習を続けていくと、いずれピンとくる音に出会えると思います。
ホールトーンのスケール
【ホールトーン】〜全音で構成されている音階。ちょっと不思議なムードの音の並びですね。
セロニアスモンクをご存知ですか?
セロニアス・モンクの曲は、ホールトーンで独特な雰囲気を出すことがあります。しばし、ズッコケたのかな?という彼独特のフレーズが出てきますが、本当にズッコケなのかはわからないけど私は大好きです。
サテンドール/セロニアスモンク
1分3秒近辺が・・ん?怪しいぞ。
セロニアス・モンクは時々ホールトーンを使うジャズピアニスト。それであの独特な演奏スタイルになっているんですね。
とても不協なサウンド。
クラシックピアニストのドビュッシーなどもこのホールトーンスケールで不協なサウンドを作り上げています。
アンソロポロジー/ホールトーンで遊んでみた
早速私も弾いてみました。(動画の一番最後に入ってます)
アンソロポロジーの中間 Bの部分を所々、ホールトーンスケールで遊んでみました。「遊び」や「変化」を表したいときに使います。
名曲でバップ練習”Confirmation” – チャーリー・パーカー
コンファメーションはテーマを弾くだけでエネルギーを消費します。右手だけでも練習する価値があると思うのでトライしてみてください。


アクティビティ
今回はアンソロポロジーという曲を中心にビバップ練習法のヒントをお話ししました。お役に立てたなら嬉しいです。バップは私も練習してます。
最近は「ジャズフロムノース」のグッズを制作中。
どうかな笑
デザイン案です
アパレルへ参入😄#PianistLife #airtist#MusicMerch#MusicSwag#MusicianMerchandise#PianoDesigns#MusicGifts pic.twitter.com/6VuLKqqBF4— ERIKA ASAI (@erika_feel) June 22, 2023
言葉は、全てワタクシからのメッセージと自分への戒め。
うれしいことに「これ、どこで買えるの?」とお問合せが来てるので、急いで準備します。自分の気持ちをいろんなカタチで表現^^
音楽は楽しいけれど、同時にとても悩ましいもの。私はエリートではないから、ふつうにうまく弾けない人の気持ちをよく理解できます。
また経験も長いため、まずい練習をしている人の将来の予測がつくし、なんとなく弾いているだけで満足している人の伸び代や限界値もわかります。
では一体どんな人が力を発揮するの?
才能、環境、経験年数、体格、etc・・・??
それは、
「好き」という答え一択。これに勝るものはありません。
次は「興味」ですね。次の次は「ジワジワとやり抜く力」
さらに言うと、「これ良くないよな・・」と思いつつ、問題を放置すると、10年後や20年後、ずーっとイマイチなままでいる可能性が大いにあります。これではあまりに悲劇ですよね。
まとめると、
心底好きであること
興味
やり抜く
放置しない
ということで、日々の基礎練習を怠らずに頑張っていきましょう!初心者だけどバップのことを知りたいからもっと教えて、という声があったらまたやります。
PS
またまたアルバム配信したよ〜ただ今どうやってアピールしていくか考え中。ジワジワと世界へ近づいて行けるように頑張ります!ではまた〜
Hawaiian piano

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