今回はブルース練習のヒント。
これは基礎中の基礎です。しかしアカデミックよりかは、体験型で学ぶ方法を紹介します。
基礎のブルース練習しましょう
リズムが取れなければ
次に進ませないオニ👹勝手にドラムや誰かのソロが
聞こえるようになったら
すごいね^^#blues #beginner #基礎 pic.twitter.com/tWMBNAlD52— ERIKA ASAI (@erika_feel) May 2, 2023
そして、あえて右手を弾かないでブルースのメロディーが聞こえますか?
ただ弾くだけじゃない、本物の演奏に近づくためには?
今回はブルースの基礎から上級の話まで。
基礎と言っても最低限やってほしいことでありもっとも重要です。
さっそく左手でベースを弾いてみましょう。そしてメロディーは弾かずにイメージします。
意識してほしいのは、どこからともなくメロディーやドラムが聞こえること。
この動画では右手を弾いていますが、私自身がブルースを練習仕立ての頃、こんな感じでメロディーを思い浮かべていました。(弾きまくりでお馴染みのジャズオルガニストのジョーイデフランセスコみたいに)
とにかく何が何だかわからなかった頃の頭の中はこんな感じの右手メロディーが頭で鳴っていたような・・
そして肝心なリズムを意識しながらベースだけ弾く。
ブルースのコード進行と小節数
いきなりむずかしい話だったので、今度は基礎のお話しです。基礎と言っても一番重要なところ。
案外出来てしまったらすぐに飛ばして進むパターンの人も多いのですが体に馴染むまでガッツリ練習して下さい。
ブルースは必ずこの進行で12小節。ほかの調でも仕組みは同じです。Key=C, F, G, A, E, B♭を覚えておくと良いですが最初はKey=Cを練習してみましょう。
ベースライン
ブルースには決まったスタイルがあります。なのでセッションなどではじめましての方と一緒に演奏できますね。
ではさっそくベースラインです。
弾けるようになったらコードも弾いてみて。これだけで渋い感じです。
少し頑張って、メトロノームの裏拍で練習してみると良いです。かなりブルージーな雰囲気ですね。
頭の中で響かせる練習法
自分ひとりしか演奏していない訳だから、実際の音は聞こえないですが、メロディーやリズムサウンドが浮かんでくる感じで。
ベースだけ弾いて、メトロノームは裏拍。オルガン部分は頭の中でブルーススケールが鳴っている設定です。(先ほどの動画)
なのでブルースのコード進行やスケールがイマイチだと、雰囲気をイメージするのはむずかしいかもしれません。
【ここから少し余談です】
音をイメージするとはどういうこと?
今練習している曲や大好きな曲をYoutubeなどで、演奏者の音量ゼロにして聴いて下さい。その時、音が聞こえますか?
ピアニストの手元や体の動きを見て、音がイメージできたら完璧です。
バッキングとウォーキングベース
バッキングとウォーキングベースはそのように練習していますか?この時もやはり裏拍を鳴らします。見てるだけだと簡単!と思いますが、見るのと弾くのは大違いです💧
■ 練習例
Key= F
コード進行は F7 – D7 – G7- C7
ポイントは裏拍。バッキングはレッドガーランドのスタイルです。
バッキングを入れると拍がくるう場合は無理せずにのばしたままでOK。両手で伸ばしたままでも裏拍がズレてしまう場合は、そもそもリズムを取るのが苦手かも・・・
まずはしっかりと1、2、3、4拍に合わせて弾く練習をしてみて下さい。
ウォーキングベース
ずっと同じパターンで、繰り返し練習弾いてみて下さい。
Key=F
2ぶ音符でコード&ベース
コードを入れて弾くとこうです。かっこいい〜
ウォーキングベース&バッキング
ちょっとむずかしいですが、先ほどのウォーキングベースにレッドガーランド風のバッキぐをプラス。最初からバッキングが弾けない人は、だんだんベースとリズムが乗ってきたら入れてみて下さい。(なわとび遊びの大波小波のように)
マイナーブルーススケール
このスケールは、ブルースのメロディーやソロ演奏に欠かせないものです。
とにかく揺さぶるパワーがある。ブルースマイナースケールを身につけるとブルージーな雰囲気を楽しむことができるのでぜひ練習して下さい。
先日アップした戦場のメリークリスマスも実はブルージーなアドリブ。(ブルージーな雰囲気をチラ見せするのがコツ)
コテコテのブルースを弾くときもはもちろん、クラシカルな曲にちょいブルースの音を足してあげると渋い感じになります。
ブルースを聴いてみよう
ブルースをたくさん聴いてフィーリングをつかもう。
ナタリーコール / Route 66
ランディークロフォード/ Everyday I have the blues
ピアノはジョーサンプルです。個人的にジョーサンプルのピアノが大好きですごく参考にしています。
ブルースを弾いてみよう(黒本1より)
テーマを弾くだけでもかなりの手応えです。
“Au Privave”
“Billie’s Bounce”
“C Jam Blues”
“Blue Monk”
“Straight, No Chaser”
“Now The Time”
他にもありそう。チャレンジしてみてね。Cジャムブルースのテーマは弾きやすいです。チャーリーパーカーのテーマは、突然、意外な音が出てくるのが面白いと感じる人と、苦痛に感じる人がいる・・
皆さんはどちらですか?
私はアカデミックな方法で音楽と向き合うより、体感的に学ぶ派です。
だから左手だけ弾いて右手のメロディーはこんな感じがいいかな?と考えながら練習していました。クラシックを練習するときも全部このやり方。
片手がサマになってきたら、もう片方の部分を心の中で歌いながら弾く。
子供のレッスンでは、左手を弾かせながら右手のメロディーを声に出して歌わせます(オンチでOK)
だから、メロディーが頭でならないし歌えない、ということはほぼ無いです。
なので音楽が想像できない、頭で全く音が鳴らないというのが本当に不思議でたまらないのです。嫌味でいうつもりはないのだけれど、そういう人は今までどうやって取り組んできたのかな?ちょっとクエスチョン。
楽譜だけを頼りにするとそうなってしまうので、ジャズを弾きたい人はあまりアカデミックに偏りすぎない方が良いですね。
最近のアクティビティ
大好きなムーンリバーを練習してました。
変なアドリブをするくらいならメロディーを大事に弾いた方がいいよね。
でも案外、そういう人がいない・・
一回目はテーマ。二回目はこれでもアドリブなんだけど、大好きなメロディーだからあんまり変えたくない。せっかくのメロディーを生かしたい。
なので「わちゃわちゃ〜」としなくてもOKです。最近はひたすらこんな感じで弾いています。
消極的という考えで弾いている訳ではなくて「美」を意識。そして繊細さを表現も大切。
最近はブログをはじめツイッター、YouTubeを見てメッセージをくれたり、レッスンを受けてくれる人がとても増えました。
自分の表現が伝わることがとても嬉しいです。ありがとうございます。今後も自分なりのセオリーを発信していきたいと思います。
今回はブルース基礎から上級についてお話ししました。まだまだ話たいことがあるのですが、ここまでにしておきます。
実は私も練習中。なかなかブルースの雰囲気を出せなくて格闘中です。
練習したての頃、よく聴いていたのはジョーイデフランセスコ。なので、きっちりと小節内におさめるのではなく、音符がはみ出している感じのメロディー弾いていました。
もちろん、2、4拍目を中心に練習していたので、どこかでつじつまが合わなくても必ず裏拍に戻ることが出きます。
レイチャールズやジーンハリスなども聴いてみると良いです。二人とも全く違うタイプのピアニストですが、とってもブルージーでファンキー!
次回、ブルースについて取り上げるならメロディーの作り方がいいかな?と考え中。
お楽しみに〜^^
PS
今回のブログで使用した楽譜のまとめです。(予告なく削除する場合があります)
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