こんにちは。今年ももうすぐ終わりですね。皆さん、どんな1年でしたか?
ここ1年、ブログではジャズやクラシック、ネオソウル、即興まで広くあつかってきました。気に入ったジャンルや練習法があったらぜひ試してみてください。
5年、6年・・15年とピアノを継続できている人は素晴らしいです。私が思うに、2年続いたら良いほう。せいぜい3年です。肝心の継続ができない人が多い中、まとまった年数、ピアノを弾いている人は充実した1年間を送ったと自分を褒めてもいいです^^
さて今日の内容は、ついネガティブに考えてしまう人へのメッセージ。いろんな人が頑張っている様子がリアルタイムで知れる反面、つい自分の力と比較しては劣等感を抱いてしまう人。
あなたは上手ですよ。頑張ってるじゃないですか。と先生や人から一言をもらっても、当たり障りのない言葉で慰められてる感じ・・・
人間らしく生きること
人間なのに、「らしく」と言わなければならない。それくらいに、機械化している現代人。
『音楽で表現する』という経験は、人間らしく生きるということ。それはとても大切なことで、自然なこと。
ピアノはただの練習道具ではなくて、生活であり生きているもの。問いであり答えでもある。そんな考えで私は日々ピアノを弾いています。
さて今回のお話は、ちょっとリアルな内容、本題に入ります。
今はいろんな人の練習事情や、レベルが筒抜けになる時代。
ちょっと飾りすぎ?盛りすぎ?やりすぎな人が溢れてる・・(見せ方は上手だけど音楽的にはどうかな・・という私の本音です)
実は他人と比較は全く意味がありません。
なぜ意味がないのか?カラクリをお話ししましょう。
ちょっと残酷な例えですが、私の生徒を10人集めて1〜10位までランク付け(人物無関係)
外に出ている姿、仮の姿、本音、リアルな内部事情。ひょっとして、仮の姿、作られたキラキラした人達と自分を比較してないですか?
私は小さな頃からカラクリを知っているので、動揺することなくここまで来ました。人と比べるなんてバカバカしい。
実はコンプレックスのかたまり1、2、3位の人たち
誰がみても優等生でキラキラ。ピアノ弾けるってすごいよね。周りからの賞賛、注目。
しかし周囲の期待はどんどん過度に。賞賛は周囲の見栄と変わる。本人の気持ちはさておき、周囲の期待に応えるのみ。周りの反応が自分の存在を左右する。
うまく弾けると認めてもらえる自分。だから認めてもらうために必死で頑張る。音大にも行けるけど、卒業後、仕事では全く使えない。
本人たちも自ら言ってる「な〜んにも出来ないの」という類のセリフ幾度となく聞きました。キラキラ見える彼らも、奥深いコンプレックス持ってるんだな。
こういう人たち、私の周りにもいるけど、すっかりメンタル壊れてしまっている人が多いです。だから心自由に弾くことは難しいと言っています。実際の声です。
小さな頃から、器用に弾けたため先生から目をつけられたのが終わりの始まり。
■子供の場合、親、先生、自分、の三角関係になるのが最悪。放置するのも大切です。子供同士で磨ける環境にしてあげて。子供だけでワイワイできると、スクスク育つのかな。
優等生の枠から外れ地獄を見る4位
それでも4位ならすごいじゃん。なんてさらに落ち込む原因になる言葉がけはやめてあげてね。。しかし世は非情で、さらに追い討ちをかけられる。もっと頑張らなきゃと自分でも追い込む。しかし、思いは実らず。。
何をやっても自分はダメなんだ、と思い込んだ瞬間「終わりの始まり」が始まる。
意外?自由でのびのび5、6位
ここの枠は、誰にも注目されることなく、プレッシャーを与えられず、好きにやれるフィールド。3人兄弟の中間子のような・・笑
でも時々こんなことを思います。注目され、可愛がられて、褒められて、他の人がうらやまし〜〜
しかし注目はいいようで、悪影響を及ぼすこともあります。私の友人の演奏家は、思いっきりバズったはいいが(多くの人に知られることはビジネスチャンスだから)下手なのがバレた、あ〜どうしよう・・と言っていました笑
このまま誤魔化すのか、勉強し直すのか本人次第。
と言うことで、世の中の動きや、言動に関係なく、じわじわと本物の力をつけていく最強フィールド5、6位さん。プレッシャーがないのがいいよね。
いまいちなオリジナル曲でも、文化祭で堂々と歌い上げたり。適度な放置は、のびのび表現できる結果をもたらします。
手取り足取り甘えん坊7、8位
つい構ってあげたくなる頼りない7、8位。とにかくいつも誰かの手を借りないと何もできない。これ大事だよ、やってね。と言ってもすぐに忘れる。コード一つ押さえるのも一苦労。何をやるにも時間がかかる。結局、こっちが手取り足取り教えてあげることになります。
こういう人は面倒臭いどころか、ありがとうと思ってます(本当です)
こっちが簡単にできることでも相手にとっては新世界だから。知らない言葉、知らない音、持っていないフレーズ。
相手にとって全てが真新しいことを、どうやって体に馴染ませていくのか。全てはこっちの勉強。だからありがとうなのです。
周りと比べると、少し遅れをとってるけど、音楽は大好き。弾きたい曲もたくさんある。だけどちょっと不器用。
ゲームしてても鬼ごっこしててもとにかく鈍くさい人・・だけど人生には悪影響はないでしょう。そんな気持ちで、前を向く!
人に頼りながらうまくバランスとり音楽を楽しむ7、8位さん。
少し出来ただけで褒められるお得な9、10位
両手で弾けた〜、すごいすごい!ちょっとしたことでも褒められる。
どうしようもなく弾けなくて、周りはあきらめムード。だけど、ピアノを続ける意味は、日々音楽に触れること。弾けなくてもOK。
意外かもしれませんが、スローペースで何年も継続できるタイプがこの辺の人たちです。周りからは『アンタ本当にピアノ弾けるの?』と言われてしまうのが難。
しかし、10年後。驚くほどの力を発揮することがあります。それは、発表会のとりを務めたり、大人になって、バンドや違う楽器を始めたりするのもこのタイプです。
結果としては、心の安定やピアノ技術に関しては遅咲きだけどダントツ『勝ち組』9、10位さん。
比較は無意味
どうでしょうか?私はこのカラクリを常にリアルタイムでみているので、比較というワードが存在しません。どうしようもない人と、自分を比較しているかもしれません。
そして比較したところで、まず親が違う。練習時間が違う。好きなジャンル、体格、性別、経験年数など色々なものが違うのに、うまい人を見て「あ〜自分て下手だ・・」と思ってしまう。
それは浅はか過ぎる考えです。「終わりの始まり」ですよ。
(親が違うと言ったのは、音楽の才能は遺伝が多少関係あるらしいから)
それとつい努力してるのにうまくならない・・と嘆いてしまうのも良くないです。
楽器演奏はとにかく長期戦。私なんて、ソナチネの左手がしっくりくるようになったのが、大人になってから。たかが「ドソミソ」に10年。
こんなもんです。だからピアノ練習にファスト的なことは望まない方が楽しくできます。
今や勉強でもなんでもファストでしょ。映画を倍速で見たり。最近はイントロがない曲も多数。聞いてられないという事実。
知りすぎ、詰め込みすぎ、頭良すぎな人は、回転を落としてゆっくりペースで練習してみてください。時代の真逆をいきましょう。
近頃は、思考が複雑な人が増えたなという実感です。良質な動画が出回りそれを見て練習したり知識を蓄えたりしてるのに、腕が上がらない印象。
なぜ???
答えは簡単。
素直に同じ曲を何度も聴いて、何度も弾く、これが練習の基礎です。考えてもだめです。
とにかく大好きな曲を飽きもせずに弾ける人が上達します。むずかしいことなんか一つもないんです。
おまけ〜今後の抱負
今年はこの投稿が最後かな・・もう一ついけるかな。こんなマニアックなブログを訪問してくれてありがとう。
2022年は仕込みに時間をかけました。と同時に色々なところで、自分が作った音楽が知られるようになりました。それが対価にもなりました。
どんなに一生懸命取り組んでもうまくいくこともあれば失敗することもあります。10やったらたった1の成功があればラッキー。
とにかく「知られない」ということがアーティストにとって大打撃。そして「無反応」が一番キツイ・・なかなか厳しい世界でやってます。
しかし、遠く離れた海外のプロミュージシャンが私の演奏に反応してくれたり、フォローしてくれたりというご褒美も時々あります。なので、数ではなく、価値に意味ありと納得しています。
今回、YouTubeはお休みでツイッターで弾いたものを紹介します♪
きよしこの夜/Silent Night
弾いてみた今日はよく降りました⛄️
外はマイナス7度〜🥶
そろそろ冬眠します💤#Jazzy#classical#Xmas #pianist#composer#pianistlifestyle#きよしこの夜 pic.twitter.com/bO7qNhOoNn— ERIKA ASAI (@erika_feel) December 14, 2022
ー今後の予定ー
作品の仕込み。
アルバム制作。
(技術革新に追いついても、肝心のコンテンツが作れなければ生き残っていけない。それなりに、技術関係の知識をたくさん取り入れてる人は多いけど、コンテンツをまともに作れない人が溢れている)
グッズ作り。
NFTでの販売。
Youtubeでの曲制作(世界のYoutuber上位15%内にくい込みました💪)
My piano theoryを深め、さらに発信。
ライブやコンサートに出演するだけじゃなく、たくさん見にいきたい。
そしてそして、練習!
自分が作る音楽は、日本より海外に受けることがわかりました。各種SNSで演奏動画をあげてみたりしたけど、外国人が反応してくれる確率がうんと高い。海外のアーティストは最後まで演奏を聴いてくれたりします。
これからは、日本人のアイデンティを大切にしながら、海外のアーティストの仲間入りをしたいと思ってます。なので名前も「えりか」からErika Asaiへ。
少しずつ、いろんなことを経験しながら大きくなっていくのは、私も皆さんも同じです。
世の中のザワザワとしたムードに負けず、ブレずにやっていきましょう!