本日のテーマ。
となりのトトロ、童謡、そしてバッハまで。
いろんな曲にコード付け、そしてピアノアレンジ。
ジャズ風、ラテン風、イージーリスニング風など、よく知っている曲のアレンジをお楽しみください。
人がやってるのを見てるだけ・・ではつまらない人のために、トトロのesayバージョンもあります。(楽譜付き)やってみてね。これが簡単そうで、うまくいかない。。
アレンジはいつかできたらいいな、ちょっと敷居が高いな。
ぜひサブスキルにしてほしいくらいなのですが。
クラシックピアノの人は、この分野がちょっと弱いかな、と思います。なんでもかんでもマスターするのは大変ですが、クラシックしか弾いたことがない人も、簡単なテーマにコードを付けられると世界が広くなりますね。
ジャズを始める前に、ここを少しでも触れておくと良いかもしれません。いきなりクラシックからジャズは飛距離がありすぎて大変。
アレンジは形になるまでしんどいけど、力がつく1番の近道。ジャズのアドリブ力にもなると思います。
アレンジしたいジャンルを決める
ジャズ、ラテン、ボサノバ、スロージャズ、イージーリスニング系などいろいろです。
さて、何を選ぼう?ジャンルさえもよくわからない人は、とにかく観るだけで楽しくなる!確実に。
今回、取り上げたのはボサノバとリラックス系。
アレンジはエネルギーをすごく使うんだけど、私にとっては、ルーティンでも、強制でもなく、Life。ちょっとカッコつけていうと「音楽で飯を食う」人間なので、自分にとっては当然のことです。
むしろ、もっと勉強したい。それでも、私にとって遠足のようにワクワクします。いろんな音楽を聴く→真似する→弾くという循環。
自分の解釈と、イメージから音を生み出す。音のアート。
しかし、1から自分で作り出すわけではなく、ほぼ後付けですが、アイディアが大事ですね。
ボサノバ/となりのトトロ
軽めのポップスが好きな人ぜひ。easy バージョンの楽譜をつけたので、8ビートがはじめての人もトライです。
「ポップ」としたのは、どうしてもコード進行がJポップだから。ジャズスタンダードとは雰囲気が違いますね。
全体の流れは平和。アドリブは、一瞬クール&ファンキー。
少し前にアップした「ボサノバのバッキング」についてブログに書きました。ゆったりの中で刻む細かなバッキング。これが、思いのほか、激しい。けど、癒しに聴こえなくてならないところが激ムズ。
しかも重ね録音でなく、リアルタイムで弾いてるのでメロディ、ハーモニー(バッキング)、ベースを一人で。ああ忙しい。
本当はアドリブも弾いたのですが、youtubeにアップしたら侵害にあたるとして「ここの部分をカットしなさい」とメッセージが。なのでこちらにアドリブのみ載せておくので参考にしてください。
【となりのトトロ、アドリブ例】
【となりのトトロ ポップなボッサ〜esay バージョン】
リズムやメトロノームがなくても、どこからかともなく、カバサやコンガが聴こえてくるのを想像して。
楽譜はあくまでも参考程度。自分でどんどん変えてみてください。
バッハのミュゼットにコード付け
バッハのミュゼット、BWV808。私も子供の頃、弾きました。全くのお節介なコード付け。
カノン進行でバッチリです。
ジャズスピリッツな人間は楽譜をみると、コードをつけたくなるのが本望。大げさかな。まあ、他の人からすると変わり者でしょう。
#ジャズスピリッツ #JSバッハ #ミュゼット
ほぼお節介です。(バチがあたりませんように)
バッハのミュゼットにコードをつけてみました。 pic.twitter.com/hbOH9gCOgS— ERIKA ASAI (@erika_feel) September 10, 2022
すで楽譜になってるのに、こんなことするのは一見、無駄。本来、やらなくてもいいことをたくさんやって、ここまで来ました笑。これが私の勉強法。
それにはこんな意味が。解剖学者の養老先生の言葉より引用
養老孟司先生がこんなことを言ってました。ここ最近「学び」で忘れられていること。それは「体を使うこと」。体を使うと手順がわかってくる。「みんな脳だけで訓練できると思ってるんじゃないかな?」子供が一歩けるようになったら、見える景色が変わってくる。近づくといろんな物が大きく見える、というルールを勝手に作り上げる。
自然に体で覚える。脳や心がどうこうじゃないんですよね。頭で学習すればなんとかなる問題じゃない。とにかく手を動かして、いろんな音楽を聴いて、聴こえたコードを真似して弾いてみる。その繰り返し。
私も特別アレンジの勉強なんてしたことがないんです。
ただ楽しくてたくさんやっただけ。飽きもせずにずーっと。
それとイメージ大事。
脳内スクリーンをスイッチオン!すると、そこにはオーケストラがいたり、ニューオーリンズのバーでジャズを聴いていたり。
バッハの曲は意外かもしれないけど、コードがつけやすいので試してみてください。今後も取り上げていきます。ただの遊びではありません。オケをイメージしたりするのに、ハーモニーがとても役に立ちます。
そんなのが無いと、単なる右手と左手。
多くの人は音に対するイメージがないのかな。
音の伸び、縮み、揺れ、など。ピアノは弾いたら音が減衰するので、出せるわけはないんだけど。
だから自分の勝手な想像。例えば壮大さ、エコーが響く天井が高い教会、全員で単旋律を歌う聖歌隊、人の声からは揺れ、ぶつかり、ズレ、いろんな音がイメージできると思います。
癒し系アレンジ「こいぬのマーチ」(癒しのこいぬ)
小さい頃に弾いたら、もうそれっきり・・
もっと構ってあげて〜。こういう単純な曲こそ、アイディアの出しどころ。
はじめの4小節のコードを色々を載せておきます。
CとG7だけでなく、2−5を入れて弾いてみて。今回の癒し系こいぬのマーチは、CとFmで作ってみました。
【コード付け例】
【癒しのこいぬ】
C-Fm の進行のみです。
それと、オブリガートも入れました。オブリガートはよく考えて作らないと、適当に空いているから入れた、みたいになるのでこだわって作りましょう。
こいぬのマーチの続きがあるのですが、律儀に最初から最後までアレンジしなくても大丈夫。
アイディアが盛りだくさんだと、癒しの雰囲気が崩れるので、シンプルでOKだと思います。
このジャンルは?というと、がっつりクラシックでもなければ、ジャズでもポップスでもない。
実は外国では 「soft piano 」や「 Relaxing piano」と呼ばれているジャンルです。イージーリスニングともいうのかな。
クラシックの技術を駆使しながら、少しだけコードやニュアンスをジャズっぽく。
なかなか雰囲気が良いですね。
まだまだ準備している曲があるのですが、またの機会にします。ちょっとしたアイディアは、ツイッターに記録として載せるのでみてください。
ということで、なんてなことない曲をアレンジしてみました。
日常の中で、いろんな人の音楽に出会い、実験してみたいな、養わなければいけないな、と自分に問いかけ、考える機会にしてほしいと思います。
それではまた。
ps
最近、ジャズフロムノースのYouTubeを始めました。まだ数本しかアップしてないけど、インプロビゼーションを勉強中の方に、どんどん即興が好きになる動画を作っていきたいと思います^^
チャンネル登録やいいねをお待ちしております!