ジャズをおしゃれに弾くための練習法

ジャズ

 

ジャズを聴いたり演奏することが「おしゃれ」そもそもジャズという音楽はおしゃれなのか?

 

さらっとジャズのフレーズが弾けること?

もっさりと地味な人でも、ジャズを知っていればおしゃれになるのかな。

 

 

私はジャズがわかるというレベルまで来てはいないので、多くを語ることができません。

けれども私なりのジャズ初心者練習方法をお伝えしたいと思います。

ジャズビギナーの方も弾けるように、ビデオや音源を用意したので参考にしてください。

 

とにかく早く練習したいという方は、「実践」へスキップしてください。

 

クラシックとジャズの違いは、インプロビゼーションの有無とノリ。

クラシックは華麗な動きや超越技巧に対して、ジャズは即興演奏で奏でられます。拍のとらえ方も大きく違います。

 

ジャズを弾く上で、知っておかなければならないのは「歴史」。

次の章で少しだけジャズの歴史に触れていきます。私自身も本を読んだり映画を観て勉強中です。そうしたらジャズはただのおしゃれな音楽ではない・・ということに気が付きました。

ジャズの歴史

ジャズの魅力はどこから生まれたのか。エネルギーに満ち溢れたその音楽は、黒人文化がルーツです。歴史を考えると、奴隷制度のもとで働くひどい話ばかりになるので・・

黒人たちが明るく過ごそうと「生き抜いた力」と考えることにしています。

彼らの生きた歴史には、絶望の中から楽しみを見つけるスキル、とにかく強いエネルギーが感じられます。

苦しみを経験した人ほど、力のある「考え方」や「生き方」ができる。そこから生まれたジャズはどのような音楽なのだろう考えます。

 

文字を与えられなかった黒人奴隷たちが生きるために駆使して歌ったブルース。

そこには顔の表情、声の調子、言葉使いなど、ワークソングと言われた古いブルースの歌詞には、短く力強い歌詞がたくさん残っていますね。

 

ジャズは創造的?計画的?

ジャズは即興演奏で奏でられます。一応バッハやショパンを弾いてきた私にとって、ジャズの音は「はみ出しもの」の音。

そのはみ出した音を自由に使い、偶然にもかっこいいフレーズになる??

かっこいいフレーズは本当に偶然に出来るのか?

何かの文献で読みましたが、ジャズは自由という印象だが「先人が編み出してくれたアイディアをかき集めて演奏している」といった内容が書いてありました。

 

以前、ボストンに行った時、本物の音楽をはじめて聴いたような気がしました。

言い方が難しいけど演奏ではなく「まるで生きた音のつながり」というのがピンときます。

クラブやライブハウスだけでなく、道端でストリートミュージシャンが歌ったり、ピアノ、サックス、トランペットを吹いています。そこからは生きたフレーズが聴こえてきました。

日本ではこのような音楽をあまり聴くことはできません。そしていくら技術を高めようが本物にはなりません。

黒人文化の歴史を知り、歴代のアーティストについても勉強しなければ。

日本人のスウィングの捉え方はイマイチで、どうしてもペコペコ、キチキチとした形になってしまいます。スウィングは日本人にはむずかしいリズムです。

 

日本は(アジア圏といった方が良い)技術を高めるのが音楽という考えが強い。

ネットでレッスンを始めてからは、海外在住の生徒さんが時々来ますが、びっくりすることも時々あります。特にマレーシアやシンガポールの考え方がすごい・・音楽的なことよりもコンクールと資格。これ以外は音楽では無いという印象でした。

ちなみに発表会などのステージはあまり重視していないようです。

こういう人たちが既成曲のジャズを高度な技術で弾く姿を見て、私はひっくり返りそうになりました。私でひっくり返るのだから、アメリカ人が聴いたらさぞびっくりするでしょう。

 

私もスウィング練習中です。最近思うのが、練習じゃどうにもならない。なんだろう、心の余裕。楽しむ気持ち。つまり「精神的なこと」ですね。

「生きること」自体をを楽しんだり、「人の幸せが自分の幸せであること」が中心にあれば、自然と音楽が歌になり、フレーズになるのかなと。

これが音楽の本質であり、基本ですね。

 

ここを訪れている人は、ジャズ初心者が多いのかなと思いますが、実は私も初心者から始めて今に至ります。(誰でも最初は初心者)

特に私はクラシック音楽がスタートだったので、ジャズ練習がうまくいかなくてとても苦労しました。だからこそ、つまずいたりうまくいかない部分がよくわかるのです。

実践・おしゃれジャズ

ジョージガーシュウィンの曲「Love is here to stay」を取り上げます。

ブロッサムディアリーが歌っている Love is here to stay。

ブロッサムディアリーは歌手でジャズピアニストです。太い声で声量たっぷり歌う印象が強いジャズですが、ブロッサムの声はとても女性らしかわいい。彼女のことを知らない人はぜひ聴いてみてください。

アレンジもシンプルで聴きやすく、ジャズ初心者の人にもバッチリ響くと思います。ビギナーには嬉しい曲。ジャズ特有のぐちゃぐちゃなアドリブはありません。

 Love is here to stay

映画「The Goldwyn Follies(華麗なるミュージカル)」に使われてます。

Love is here to stayはジョージガーシュウィンの遺作。ガーシュウィンは惜しくも38歳で亡くなりました。

この章では、テーマをオシャレにフェイク。これからジャズピアノを弾いてみたい人は参考にしてください。

楽譜が読める方のためにリード譜を入れておきました。

 

ブロッサムディアリー 「Love is here to stay」

 

【テーマを弾いてみた】

次の章でお話ししますが、「フェイク」で弾いてみました。厳密にいうと、フェイクとアドリブの中間くらいです。なるべくテーマを崩さず、かっこよさを目指しました。(*映像が途切れるときはwi-fiを切り4Gで観てください)

 

音⬇️(どうしても映像が途切れる方は音のみで)

 

Love is here to stay(リード譜)

 

 

 

ジャズビギナーはこの3つを練習

リード譜は、テーマとコードネームが書いてあります。テーマはこのまま演奏しても良いし、少し変えてもOK。決まりはありません。その人のセンスです。

テーマを練習するのはとても重要で、いろんなアーティストの Love is here to stay を聴いてどう演奏されているのか研究してみてください。最初からテーマを大きく崩すして弾く人や、忠実な人、いろいろです。

 

練習はここからです。

メロディーを練習、コードを練習、そして両手弾き。

王道ですが、まずはこの練習を。

今の時代、どんな情報でも手に入りますが、情報だけを手に入れて安心するのは禁物。かっこよく弾ける人は、基本だけで仕上げることができます。

なんでもよく知っているけれど、重要なことがわからずに右往左往している人が多くいます。まずジャズで大切なのは

  1. リズム
  2. テーマ
  3. コード

優先順に挙げました。むずかしい情報はさておいて、大切なことを練習しましょう。

かくいう私も、アドリブどころかメロディーさえ弾けない・・ということが今でもあります。流れが分からなければジャズを弾くことができません。

アドリブはこの練習からスタート

テーマとコードがしっかり弾けたらいよいよアドリブ。いきなりアドリブは、何をやって良いのかわからない人が大半です。

そんな方は「メロディーフェイク」という形で練習することをおすすめします。

まずはフェイクしてみるところからはじめてみましょう。

メロディーフェイクとは?

テーマの原型がわかる程度のフレーズ。リズムを変えるのもアイディアの一つ。

 

【メロディー&リズムフェイク例】

 

テーマの面影を残し、シンコペーションでリズムを変える練習が効果的です。

 

例えば、最初部分では、

⬇️⬇️

メローディを残しつつ、リズムをシンコペーションで弾く方法です。

お粗末な演奏例

練習して弾けるようになったけど、自分の演奏ってどうなの?ジャズレッスンを受けていると講師が指摘してくれるのでわかりますが、独学の人はよくわかりませんね。

私がレッスンしている中で最も多いお粗末パターンです(弾いているのは私。以前このように弾いていたので下手な例が上手くできます^^)

さて自分はどうかな?と不安な人は参考にしてください。

お粗末な演奏例・・

どこがイマイチなのかわかりますか? 答えは動きすぎるバッキングと、ちょっとダサめのメロディー。空間があると弾きたくなりますが、この場合は音を入れ過ぎています。意外ですが、左手のうるささには気がつかないのです。

メロディーがダサいなと感じるのは拍の取り方が頭になっているから。裏拍を意識して練習することをお勧めします。

Erika
Erika

ジャズでは裏拍を感じることが大事です

出だしの部分ですが、ふ点でこのように弾くとハネハネにになるので良くないですね。

 

リズム以外に大切なことがあるのでは? もちろんスケール、コードなどたくさんあります。

私の経験で言うと、最後まで感覚がつかめなかったのがジャズのリズム。でもいったんつかんでしまったらダサさから抜け出すことができました。

スケールやコードは反復練習でなんとかなります。しかし、リズムは感覚的なものです。ふだんからたくさん音楽を聴くことで養われるので、とにかくジャズのシャワーを浴びてください。

ハノンでのふ点練習は必要ありません。8分音符で練習しましょう。

 

レッドガーランドがお手本のバッキング

バッキング(コンピング)を弾いてみたい人はレッドガーランドの曲がお勧め。彼のバッキングはまるで教科書です。日本人には、なかなかむずかしい裏拍のコンピングですが、音楽を聴くだけでも効果ありです。

ちなみに私はこんな練習をしています。裏拍メトロノームでコード練習。

 

ジャズ上級者でも裏リズムで拍をとりながら弾くのは難関コース。だけど、初めの頃から練習していた方が良いです。だいぶ弾けるようになってから、こういう練習してもなかなか頭拍の癖が抜けない・・

何を隠そう私です。

 

いろんなジャズを聞いてみると、アンティシペーションで、ぐいぐい前に引っ掛けているものが多いです。そのお手本がレッドガーランド。ずっとアンティシペーションで弾いてるのでよく聴いてみてください。

【If I were a bell】

頭や3拍めで入ってはいけないという決まりはないし、入ることもあります。

ジャズは自由の幅が広いので、最初は戸惑いますが。レッドガーランドをお手本にコンピング練習をしてください。

 

ルート音も練習

メロディー&ルート音の練習も必要です。余裕のある人はメロディーもフェイクもしてみましょう。

練習例

 

ここまでの練習は準備運動です。

と言っても、これだけで十分ジャズの雰囲気が出せると思います。とにかくスタートが肝心。

今回は最初の時点で何をやって良いのかわからない、、なかなか感覚がつかめないなど、初歩でつまずいている人のために練習法をお伝えしました。

キチキチとしたレッスンは苦手だし、マイペースで練習したい人も多いでしょう。しかし基礎はとても大事なので、レッスンを受けてステップアップした方が良いです。

 

ということでそろそろ終わりにします。

重要事項をまとめると、

テーマを弾く、コードを弾く、ルートを弾く、慣れたらメロディーをフェイクする。裏拍で合わせる。

初級とはいえ、これだけ出来たらジャズ感たっぷりです。

今回は、ガーシュウィンの Love is here to stayを取り上げました。ジャズ黒本1に載っています。めっちゃジャズの曲でした。本当に粋にスウィングをしなければ曲が死んでしまいます。

次回はブラック系「Feel like makin’ love」を取り上げる予定です。こちらも1に載ってます。またもやリズムが大事。かっこいい16ビートの雰囲気が出せるかな?私も練習中の曲です。

 

ジャズはボリューム満点にむずかしい部分があると思いますが、決して険しい顔で弾かずに、楽しい気分で弾きましょう。

最後までありがとうございました。

 

 

 

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