ギロック/秋のスケッチをジャズワルツのリズムに合わせて弾いてみた

ジャズ

すっかり寒くなりました。そして2022年もあと1ヶ月。早いですね。

今日は、ちょっとした私の世間話、とはいえ大切なのでお付き合いください。

いつもこのブログで言っている「頭で考えすぎていませんか?」というお話しです。それと、今回の『弾いてみた』は【ギロックの秋のスケッチ】ジャズワルツスタイル。

まるで心の動きを表現したような曲。子供のために作った曲なので、指使いなどもやさしく、複雑さはないです。

そして、いつものようにコードに注目。本当によく使う進行なので、ぜひコード練習をしてみてください。ここはBmだよ、と答えを言ってしまうと、知識の伝達だけになってしまうので、みなさんご自身で、脳に負担をかけてくださいね笑

 

地面を育てるということ

私はいつもこのブログの中で「肌感覚を大切に」や、「決して頭で弾かないこと」の類をお話ししてます。感覚的なことだから、ぼんやりしてるし、一人一人持っている感覚は違うし、伝えるのがむずかしいけど、自分なりに言葉を駆使して伝えてきました。

先日、あの昆虫博士の養老先生が、こんなお話をしている動画が先日あがっていました。私が話すよりもうんと説得力があるから、ぜひみてくださいね。

それで、いきなりですが、印象に残った言葉を並べておきます。(倫理的な話が出てきて、私には理解が大変なので気になった言葉を引用してまとめました)

引用

  • 概念だけになっている
  • 一番下の地面がない
  • 頭で考えるからつい測る
  • 感じる力が衰えている(頭でやろうとするから)
  • 感覚の世界が消えるとなんでもありになってくる

 

 

A=B

当たり前ですか?おかしいと思う?

「これどうしてイコールなんですか?」なんて質問すると、余計なこと言うなってことになるしね。

疑問に思うけど、とにかく言われた通りに公式にはめて問題を解くだけ。

なので、解答できたとしても数学はおもしろいと思ったことがなかった。点数がいいとか悪いとか一つも響かない。私は理数の頭じゃないなといつも思ってました。答えがわかっている物事に向かっていくのが苦手。テンション下がるんです。

ふつう、答えに行くまでの距離が短い方がラクじゃないですか。解決するための道具があった方がラクですよね。社会人なら働く時間や内容がある程度決まっている方が、動けますよね。

ダメなんです・・芸術系は。特にクリエイターは。

置いて行かれた子は芸術系に行くって養老先生が動画で言ってたけど、その通り笑

 

◇ちょっと余談

例えば、私の場合、今日のピアノ練習やライブ、発表会の出来は何パーセント?という数字で置き換えることはもってのほか。言葉で表せないほどの壮大なイメージを持って取り組んでいるので、数字に置き換えると、ちっちゃな点ほどになってしまうのが悲しい・・大げさかな。

皆さんはどうですか?

音楽はいろいろな物事をイコールで結ぶことができない

和音で例えると、

C=ドミソ これはピアノの場合

C=左手(ソドミ)+足鍵盤 (ド)エレクトーンの場合

みんなそれぞれの立場で、これは当たり前でやってます。

ですが、ジャズを弾くとき、Cコードはドミソもソドミも使いません。

せっかく覚えたのに、ジャズに来たら全く役に立たないことも多々。

 

レッスンなどで先生はこの押さえ方がいいよ、と言ってお手本を見せてくれると思いますが、それだけでは、なぜそのコードが良いのか、根本的なことがわかりません。

反対に「なんでこの音なのかな〜」と悩む時間。試し弾きをしたり、本を読んでみたり、いろんなピアニストの曲を聴いたり、悩み事が頭の中で行ったり来たりすることが、根本を自分で解決することになる。

なので思想、好み、音楽性、センス。は考えたり悩んだりする中で出来上がるのだと思います。

まあ、当たり前の話ですよね。

でも、スピードの世の中だから「答えが見つかった、次いそげ!」という感じ。みんなそれが欲しいし、最善だと思う。

正直、音楽舐めんなよと思います。そんなすぐにできるか〜!

静かに打ち込んでいる人はもちろん流れないし、急がない。

とても大事なことなのに、生き急いで上辺だけの勉強になってしまう世の中。

「地面が育たない」と養老先生が動画で言っていたのは、結局こういうことかな。

 

とにかく自然の中にいこう

度々、自然の音を聴いてます。

ぼーっと森を見てると、一枚ずつ木や葉の色も違うし、3時間後にまたそこを訪れると、葉っぱの色が変わっている。空気や気温が違うため。

それと、最近は木々がワシャワシャと揺れる音が、会話に聞こえる・・本当にしゃべっている訳では無いのでしょうが、自分で想像してるだけです。

 

リズムや、フレーズの掛け合い、空気感、揺れ感。そういう表現をするときに自然BGMはとても役立つと思いう。必死で技術的な練習に取り組むより、心のある深い演奏ができるようになるのだと思います。

自然の中を散歩してるよ、でも結果が出ないよ。どうすればいい?やっぱり「忍耐」ですか?

 

忍耐は必要なのか?

忍耐を美学と捉える?じっと耐えることが大事。確かに・・

必要なことではあるけれど。

でも私は「忍耐」という言葉で相手を引っ張っていくのは好きではないかな。

言うなら、耐え忍ぶ時間を穏やかな心で過ごす。(ほぼ悟った笑)

耐えるだけでは、耐える=良いこと、になってしまう。

 

しかし、耐えてあれだけ我慢してやったのに、理想に近づけない・・

そうかと思えば努力をした分だけ、結果を出せる人もいる。

後者は圧倒的な勝利ですね。

違いは何??

本当に不公平な世の中でサボっていてもセンスのいい人もいるし、音楽性が高い人もいます。(これについては深い話になります。自分の考えがまとまったらお話ししますね)

今言えることは、

耐えると同時に、穏やかで平安な時間を過ごすといった仏教的なマインドが必要、ということです。

 

とにかく。

マインドは音になって現れるので、忍ぶ時間も穏やか、安らか、和やか。そんな心で練習したいものです。

それと、毎日のように他人の手柄や自分の評価ばかり気にして、それを軸にする気持ちは全くムダですよ。それなら感動的なコンサート一本見るほうが100倍の価値があります。

やんややんや言うのが楽しい人や、下手くそな人があつまってくれると、産業が活性化しますから。【◯日でマスター】系の教則本はそこそこ売れます。いつまでもその波に乗りますか?

ギロックの秋のスケッチ/ジャズワルツのリズム

ということで、今回はギロックの秋のスケッチという曲が課題。

クラシックを弾いている人はおなじみだと思います。とてもロマンチックな曲なので、スキップせずに何度も弾いてほしい。

そしてコードや進行にも注目して。コード進行はとてもメジャーです。ストックしておいても良いかも。コードに強くなるか、ずっと覚えられないままでいるかは、ちょっとした積み重ねから。これを当たり前にしておくと、メロデイとコードだけのリード譜が怖くなくなる!

 

今回はジャズワルツのリズムで秋のスケッチ。ムードが一変。これだけでも立派な練習です。

1ジャズワルツのリズムに合わせて

2譜面通り

実はワルツは日本人にはとても難しい。(ほぼ重たい感じで弾いてしまう)

ジャズワルツはさらにハードですね。

なかなか雰囲気を掴めない人は、背伸びをせず、易しい楽譜でしかも美しいメロディーの曲で練習してみると良いですよ。

 

 

ジャズワルツのリズムで秋のスケッチ。

雰囲気アップですね。

そしてせっかくスケールの練習をしてるのであれば、どこかに小粋に入れてみてください。ジャズジャズしなくてもOK。そのまま弾いて遊んでみると、ジャズワルツが合うような気がしませんか?

作曲者のギロックはニューオーリンズ出身なので、ジャズの雰囲気がたっぷり出てますね。

 

という、いつもの曲にリズムを加えての練習法でした。(iphoneについてるGarageBandというアプリでリズムを作ったり鳴らしたり出来ます。容量が大きくて削除しちゃったかな。)

以上、参考になればと思います。

寒くなってきたのでみなさん、お気をつけて〜

 

ps

音楽っていいな、心に響くな。というのが根本で意味。

それを伝えるのが私のミッション。

心に何も残らなければ、言葉のやり取りだけにすぎない。

知識だけを伝達するのは簡単です。

 

言葉だけが体に残っても、音楽的には影響なしです。心が動くことが意味。

私がここに上げてる演奏は、あくまでも練習方法の一部です。しかも学校やレッスンで取り上げてない事を中心に伝えてます。参考になるな、と思ったらいつもの練習にプラスしてください。

 

 

 

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