こんにちは。毎日が熱帯・・
真夏の暑さを少しでもリフレッシュできるような心地よい内容にしたいと思います^^
今回はジャズスタンダードの I thought about youを取り上げました。
日本語のタイトルは、「君のことばかり」
色々なアーティストたちによって、多くのバージョンが演奏されてます。中でも私が一番好きなのは「イリアーヌ・イリアス」の I thought about you
半音を使ってメロディフェイク、そしてトライトーンの響きでジャズをよりカッコよく。
このような内容です。それでは一緒に練習していきましょう!
テーマとメロディーフェイクの例
はじめにテーマです。そして、半音や定番のフレーズ。ゆっくりめのテンポでシンプルにフェイクしました。今回は左手は特に動かさず、伸ばしたままです。
テーマ
⬇️
1分32秒からはテンポ遅めのメロディフェイク
ブルージーなイントロ
早速イントロをコピーしてみました。
こんな感じ。
普段の練習やセッションなどに使えそう。
何もないところからイントロを考えるのは大変なことです。コード進行そのものをイントロとして弾くのもありですね。
トライトーン
先ほどのイントロにトライトーンの音を加えると、なんとも言えないシブさが出てきます。
トライトーンはジャズやブルースなどのジャンルで特に重要で、独特な響きを持つコード進行やフレーズに使われることがあります。
インターバルは 増4度、または減5度
(インターバルがわからない人は飛ばしてください)
早速、トライトーンの音を聴いてみましょう。
純粋な和音よりも絶対にこっちの方がかっこいいですよね。
4分音符で書いてますが、リズムでバッキングをアレンジするのもいいかもしれません。
・・・・・・・・・・・・・・
ここからちょっと余談。

突然ですか音楽理論は得意ですか?
私は全くの苦手分野です。もしトライトーンを説明するとしたら、増4度、または減5度の音程のことをトライントーン。となりますが、わからない人はブルース進行で覚えるのがいいと思います。耳感覚で覚えてたくさん弾くのが一番。私もこれで覚えました。
練習例 (ブルースの典型)
使った和音
メロディフェイク「I Thought About You」
ジャズスタンダードバイブルに載っている I thought about you。ジャズを勉強したい人は用意してくださいね。
easy編
まずは冒頭4小節の短いフレーズをフェイクする練習。
アドリブの練習法がわからない人は一緒に弾いてみましょう。
このテーマは、はじめからメロディに動きがあるので、どうやってアドリブをして良いのかわからない・・そんな人にはメロディフェイクをしてみてください。
メロディフェイクの例
フェイクで練習と言いながら、セッションでも問題なく通用するフレーズですね。他の部分もこの要領で作ってください。
楽譜は参考程度に。自分のお気に入りフレーズを考えてみましょう。
上で示した「定番フレーズ」ですが、誰もがよく使います。過去のブルースについてのブログでも似たようなフレーズを取り上げています⬇️
半音階でメロディフェイク
半音階とは?
メジャースケールやマイナースケールはピアノを弾いている人ならピンときますね。そしてこれらと同じくらいに有名な「半音階」を使ってフェイクするやり方を紹介します。
半音階〜隣り合う音が全て半音。
小さな子供やピアノ初心者の人も練習します。
「バーナムテクニック」より
Easy編
半音はあまりにもメジャーなのでわかりますね。
と、その前に簡単なメロディーフェイクをしてみましょう。初めの4小節です。
さらに詳しく⬇️
無理に変えようとせず、テーマと同じであってもかまいません。定番フレーズや自分サウンドを使って、あとはほんの少しフェイクした感じに。
自分サウンドは、耳コピーをして定着させ、そこからオリジナルのメロディを作ったものが自分サウンド。サラサラっと出てくると苦痛だったアドリブがとても楽になります。
ジャズもブルースもよく聞く「定番」メロディが存在します。過去のブルースについてのブログで定番メロディーを紹介しているのでそちらもみてください。
Challenging!
ではチャレンジ編。
同じく最初の4小節を使って説明します。
この半音階を少し織り混ぜてフェイクしてみましょう。
半音階と言うより「半音を意識して」と言った方が良いかもしれません。メロディーが思い浮かばない人や、どうして良いのかわからない人は隣の半音で遊んでみて。
ちょっと上級ですが、こんな遊び方もあります。
■ F以外の開始音からスタートしてみる (上級編)
本元がファの音から始まるからと言って、アドリブでも必ずファがスタート音ではありません。関連しない音から始めて、つじつまを合わせる。
でも考えすぎると前に進めないので、結局はチャレンジ!
もうお手上げ・・の部分はこうして弾いてみよう
■ 最後のC(終わりの2段) 部分をどうアレンジしますか? これはなかなか難しい・・
そんな時に隣にある半音とメジャースケールを組み合わせてアレンジしてみましょう。そうすると、動きすぎることなくシンプルにまとまります。
演奏例
隣の半音と、メジャー音階を組み合わせ。あまり大げさにならずシンプルに。
イリアーヌ・イリアス
彼女についてちょっとだけ紹介させてください。
彼女のジャズは艶さもファンキーさもあってかっこいい。一瞬アメリカ人かな?と思うけど、アルバムを聴いてみると、ボサノバが多くなるほど、歌もうたうブラジル人です。
それでもブラジル色で染まっているわけではなく、テクニックや歌、表現は本当に多才。ぜひみなさんもアルバムを聴いてお気に入りを見つけてくださいね。
繊細さもダイナミックさも全部持っている。すごいな〜
アクティビティ
私がYoutubeで弾いているのは、半音と、メジャースケールを意識したもの。アドリブはそれほどメロディーから離れていないので、曲の原型がわかると思います。それで「メロディフェイク」としました。こんな感じでもセッションではOKな内容だと思います。
私もこの曲が大好きでセッションでは必ず弾きます。
さて、そろそろ終わりにしますね。
とってもチャーミングな曲 I thought about youはいかがでしたか?いろんな人がアレンジしているのでコピーしながら弾いてみると良いです。
あ、大切なことを忘れていました。
作詞 ジミー・ヴァン・ヒューゼン
作曲 ジョニー・マーサー
です。
先月、野外ライブに出演しました。それでハプニングが二つ。
一つ目は、前日、新調したばかりのメガネが慣れなくて音符が見えない。。
二つ目は、突風で譜面たてがグラグラ、譜面がパラパラ。
舞台ではアクシデントがつきもの。それも含めて楽しむことができました。
野外ライブ☀
楽しく演奏できました
風が強くて楽譜がとぶハプニング 🤣#jazzmusic #pinistlife pic.twitter.com/jv4Xk8P22W— ERIKA ASAI (@erika_feel) July 29, 2023
最近はアルバム制作にエネルギーを注いでいるのでライブは少なめ。その合間に練習してる感じです。もちろんレッスンは通常営業しています^^
とてもみなさん熱心にレッスンを受けていただいているので私も真剣。
超基本的なものから難易度の高いものまで、音楽にエネルギーをかけている姿がとても素敵ですね。
レッスンでは・・
センスや経験がものを言う音楽は、私の説明はほどほどにし、とにかく生徒さんにたくさん弾いてもらい感触を掴んでもらいます。
もちろん私のデモ演奏も多いです。
レッスンは録音OK。しかしそのままSNSなどにはシェアしないでください。あくまで復習やメモ用で。ブログなどやっている方は「レッスンでこんなことを習った」など書いても大丈夫です。
ブログを私に見せてもいいよ、という方はぜひ教えてくださいね。見に行きますよ〜
と言うことで、私は来る日も来る日も音楽のことばかり考え、ピアノを弾き、伝え、作り、の日々。そりゃ飽きることだってあります。
そんな時は、「ちょっと〜貸して」
「なんとなく」できているようで全く出来てません。。雰囲気だけです。
ピアノに飽きてきた今日この頃😅#はじめてのドラム#drum pic.twitter.com/f3B4edLt9r
— ERIKA ASAI (@erika_feel) July 26, 2023
配信会社からこんなお知らせが^^ 聴いてね〜
ということで今回は I thought about you 「きみのことばかり」のアドリブ作りのヒントをお話ししました。どうぞご自身でも作ってみてくださいね。
では〜
PS
ブログは月1〜2回更新中。今度の課題は何にしようかな?これをやってほしいというのがあれば気軽にお知らせください。
レッスンもしてます。ジャズ、クラシカルな即興、コンテンツ作りまで。クリエイティブな内容中心です。
暑い夏はもう少し続きますが、体調には気をつけてね。


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