ネオソウルのコード進行とアドリブ

ネオソウル

 

今年最後のブログ更新です。2022年もたくさんの方に観ていただき感謝です。ここでは、「どうやって弾けば良い?」の類ではなく、表現、色々なジャンル、特に「創る」ということを中心に伝えています。

そして、少しマニアックなのかな?と思いつつまとめている「ネオソウル」

しかし、ネオソウル系が一番人気の内容でした。誰も興味がないかもなんて思っているのは私だけ。みんな結構好きということがわかって嬉しいです。

 

そのくらい大好きなのですが、コードやフレーズを作りづらい。今回の他にも何曲か動画を撮ったりしたけど、お蔵入りしたものが多いです。なんともうまくいかず、葛藤中です。

ですが、雰囲気が出ているかな?というものは、これからもどんどんアップしたいと思いますので観ていただければと思います。

ネオソウルに限らず、ネオクラシカル、エレクトロニカなど、新しいジャンルを紹介していきます。

オシャレでポップなネオソウル風コード進行とアドリブ

本当にどこにでもあるコード進行です。なので「POP」としました。アドリブラインは、少しだけアウト。アウトとは、コード音の枠から出ることです。ジャズの一つの表現法。

馴染み良いアドリブ(イン)、枠からはみ出た創造的、刺激的、エネルギーのあるフレーズ(アウト)

特にアウトは、多くの人がチャレンジしたがる。しかし、ことごとく失敗するパターンが多いです。このブログでも散々お話ししている「テーマをちゃんと弾け」も、さすがに同じようなフレーズを続けてもグダグダするだけ。ワンパターンのネタで引っ張ってもつまらない・・・

そこで退屈さから逃れるために「アウト」するのです。これは「経験」が役に立つのかと思いきや、けっこう邪魔になります。「カタ」を知り過ぎているせいで、知っている要素でなんとかなってしまう、それと、枠からはみ出るのが怖いという感情・・

何よりネオソウルは音楽の「美的センス」を問われるジャンルです。

ちょっと余談ですが、クラシック音楽をやってる方この分野は全く無縁・・と思いますか?私個人の感想ですが、ドビュッシーをはじめエリックサティ、シェーンベルク、カバレフスキーetc.無調の曲はネオっている曲がたくさん。
ちなみに、自分もこういうのをやってみたかったので、ドビュッシーをヒントにこんなのを作りました。ネオソウル用に作ったコード進行なのですが、パラパラ弾いているうちにNeo-Classicになりました。4曲目の「水面」という曲はネオソウルそのもの(宣伝☺️)

癒し系ポップシンガーのサラカンの曲【make you mine】

とても心地が良いサラカンの歌。今回の課題曲。

本日、2022年最後の更新になるので、楽譜と音源のセットプランです!

最初のコード進行を抜き出し、中間に2−5進行 ( key=E♭)プラスしてアレンジ。

なんか好みの曲だな、と思ったらコード進行だけでもコピーしてみるといいです。その時、あれ?全くそのへんに落ちているコード進行じゃないか?と思うことが多い。これは実に当たり前の現象で、ほんのりスパイスを加えるかがポイント。マイナー曲を匂わせておいて最後にGM7がスパイス。

メロディーは弾くことができないので、簡単なテーマを考えました。

テーマもコードも自分だけのスパイスを加えて弾いてみてくださいね。

48秒からほんの数秒ですが、枠から外れてアウトしてます。アウトだからといってその気になって弾くと本当にグチャグチャな状態になり「は〜??」となります。

なので計画的に三和音のアルペジオを持ってきました。そうすうると自然に枠から外れた音が出てきます。

アウトは本当にできる人がやると心地よいフレーズになるのですが、気がつかないでやりすぎると「ドヤ感」丸出しの寒い演奏(だが本人は熱い)になるので要注意。私の場合、グダグダが目に見えたので一瞬アウトで終わりにしました。

そこそこの経験があってもアウトラインをかっこよく、バランスよく、心地よく作るのは至難です。

実践 ネオソウル

せっかく楽譜に書いてくれても、そもそも7や#9て何?結局わかってるのは自分だけじゃん!

今日は見てる人を置いてきぼりにしないように気をつけます。

M7(メジャーセブン)の意味は長7度。ルート(根音)から数えて7番目がM7です。一生懸命覚えたインターバル(音程)がここで役に立ちますね。 

 

もちろんメジャーセブンでなくても、ノーマルのE♭ーD7ーGmでも大丈夫。少し物足りない人はE♭M7にしてみるとだいぶオシャレなので冒険してみてください。

それと、案外大事なのがここ。むずかしいコードを押さえるよりも重要。(メインボーカルよりハモる方が上手くないと成立しないのに似ています)

トップノートがD→C→B♭になっています。実は何でもないことのようで、ピアニストはトップの音にもすごく気をつかっています。ここがどうでも良い感覚では、あっちこっちに音が飛んで落ち着かないからです。(転回形大事)

⬇️

①コードの通り→②トップを意識

 

D7は基本の押さえ方よりは、#9を入れると雰囲気がオシャレに。

 

🔰コードをこれから勉強する人は必須⬇️

 

自分の好みに合わせて、テンションノートを入れたりノーマルにしたり、または2−5進行にしてみたり。何小節かをコピーするだけで、インターバル、テンションノート、2−5、トップノートなど、勉強できる要素がたくさんです。これをやらずに、ジャズを学ぶなんてもってのほか。

それと出てくる言葉が横文字でややこしいですが、日本語でもOKです。使いやすいほうで。

目で勉強した後は、必ず耳と手にも覚えさせてください。教科書重視の人。手が重視の人。耳が重視の人。それぞれだと思いますが、手の形で覚えるという人も多いですね。子供は特に。

いずれにせよ、今回はまあまあ大変な練習メニューでした。なので、全部コピーは大変だし、途中で嫌になってしまう確率が上がるので2〜4小節で十分です。

今日からジャズを始めようと思った人も、今回の内容は分からなくてもどういうステップを踏んで練習していけば良いのかをイメージしてみてくださいね。

まとめと伝えたいこと

日頃、食べているものが体を作るように、聴く音、好きな音楽、選ぶ楽譜、考え、好きな色、匂い、暖かい日、寒い日、五感はすべて音楽を高めるもの。

遠いところにあっても、根本はとても音楽に近い。

頭でしか理解できなかったことや、表面的にわかっていたものが、いつかは呼吸と同じように自然になる行為になるから、色々体験しよう。

感覚的なものをとらえるスペースは学術的や説明的ではない音楽を作る。可能性に近づくのが五感。六感というのもありますよね。さて、皆さんは冴えていますか?

直感のこと。「アドリブは勘で弾く」

適当に弾いて、うまい具合にかっこよくまとまった。ということもあると思いますが、私のような凡人には、わかっていることしか弾けません。

とにかく日々の基礎練習と、良い音楽をたくさん聴くこと。当たり前を毎日すること。

ということで2022年ももうすぐ終わり。来年は何やろっかなとゆっくり考えるのも良いですが、音楽家はけっこう細かいプランを立てている人が多いんです。

シーズンごと、月ごと、中には一日単位で計画してる人も・・人には決して言いません。

練習はもちろん、ビジネス面から体づくりまで。スポーツ選手も同じ。

みなさんに日々のあやどりを届けるために、来年も試行錯誤していきます。2023年も一緒に頑張っていきましょう。

 

 

 

 

 

えりか

コンポーザー/ピアニスト
erika piano school運営

北海道

【経験】

・ヤマハ講師
・グレード試験官
・erika piano school開講

【レッスン】

ピアノ基礎・ジャズ
編曲・作曲・グレード
洋邦、ジャズ

【活動】

音楽制作
ライブ・ジャズフェス出演 etc

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