ピアノ講師のお仕事

 

今回はピアノ講師のお仕事についてお話です。ピアノ講師や音楽家の具体的なお仕事、特に裏方の仕事についての紹介です。

10年目前に比べて随分とネットレッスンが増えました。と同時に生徒さんの層の変化や、価値観も多様化し、ピアノレッスンは時代とともに大きく変化しています。

ヤマハ音楽教室勤務歴8年、erika piano school開講して10年ちょっと。ネットレッスン歴3年ほど。いろんな経験をしてきた中でこれからピアノ講師を含めた音楽家を目指す人に向けてお話をしていきたいと思います。

音楽家としたのは、ピアノ講師のみならぬ演奏家、はたまた音楽系ライター、webデザイナーなど多岐にわたって音楽の仕事をしている人が増えているため音楽家としました。

ともあれ相手が楽しく音楽と関われる人生を設定してあげられる人が「ピアノ職人」になれるのだと思っています。

ピアノ講師のお仕事内容

 

主に以下の仕事。

レッスンに関すること

  • レッスン
  • 教室通信やブログ執筆
  • 楽譜、音源作成
  • レッスン動画作成
  • 保護者の会やお食事会など

発表会に関すること

  • 発表会の会場選びと予約
  • 発表会会場スタッフ打ち合わせ
  • 企画
  • 案内文やプログラム作成
  • クリスマスコンサートやミニコンサート企画

情報収集

  • 中古ピアノや新型ピアノ
  • 新譜
  • 音楽書籍や絵本
  • CD、iTunes

自身のスキルアップ

  • レッスン受講
  • 講師講座
  • 演奏会見学
  • 合唱の伴奏
  • バンド・ライブ活動
  • ネット配信

大切なコミュニケーション力

話術はもちろん相手が何を思っているのか見抜く力、褒める力、リーダーシップ、生徒が抱えている問題を一緒に解決する共有意識。

小さい子が習いにくる場合、保護者と会話することも多くなります。生徒は子供ばかりではなく、自分よりも先輩の人も習いに来ます。いろいろな性格、世代の人とコミュニケーションする力が必要です。

音楽に対して強いこだわりがある。音楽を教育としてとらえている。はたまた楽しければOKなど。自分が今まで考えたこともないような価値観と出会うこともあります。

それを素直に受け入れ、生徒さんともスムーズにコミュニケーションをとることが大切です。

今後必要・8つの必要なスキル

演奏スキル以外にこれからの時代、大切だとな思ったことを挙げてみました。

  1. 文章力
  2. 要約力
  3. 流行に敏感
  4. 庶民感覚
  5. インターネット
  6. 母国語以外の言語力
  7. キーボードや電子ピアノ
  8. 多くの音楽に触れること

 

①文章力

ピアノ講師や音楽家は自分のブログやSNSで宣伝、自分の音楽性を発信するのが当たり前。アピールするには心を動かす文章力が必要です。

 

②要約力

時代の流れが非常に速く相手もスピードを求めます。必要なことだけを、素早く要約して相手に伝えるスキルが必要。

 

③流行曲に敏感

音楽にも流行があります。流行っている曲は弾きたくなるものです。生徒からはいろんなジャンルや時代の曲のリクエストが来ます。

 

④庶民感覚を持つ

いまだにピアノの先生が怖いという印象を持ってる人が多いです。カジュアルでざっくばらんなピアノ講師だとコミュニケーションが円滑だし相談事もしてくれるので距離が近くなります。

 

⑤インターネットを難なく使う

今後ネットレッスンがさらに増え、レッスンでアンサンブルも可能になるでしょう。これからは今まで考えられなかったレッスンになるのではと思います。

 

⑥母国語以外の言語力

私自身のレッスンですが、ここ2年ほどでバイリンガルの生徒急増中です。中国や中東、アメリカなど様々なところから来ます。英語でレッスン対応というのが私の目標ですが・・頑張ります。

 

⑦キーボードや電子ピアノ対応

電子ピアノを持っている生徒さんが非常に多いです。先生自身でも使えるようにしておくことが必要です。私は曲によりオルガンやハープシコードを選んで曲の雰囲気を楽しんでもらうように指導しています。

 

音楽家になるためのビジョン

どんな教室を提供するのか。

【設計】

  • 立地条件
  • 集客方法
  • レッスン料
  • ネットレッスンの可否
  • 運営時間
  • 対象生徒

【個性】

  • 差別化できるものは?
  • 評判、安心感
  • 毎日コラム・配信など

 

『アイディア』

  • ピアノ以外に教える〜勉強・イラスト・パソコンなど
  • 読み聞かせをする〜定期的に行うと良い
  • リトミックや講師育成など専門的なコース設置
  • 町の行事に参加〜音楽祭など
  • 子育て悩み相談〜子育て経験豊富な先生は活躍できそう

 

芸達者な講師が増えたり、副業としてピアノの仕事をする人もいます。「ピアノを教える」という従来のレッスンではなくいろんなアイディアでピアノスクールを経営できる時代です。

ピアノはカジュアルな習い事

レッスンは昔とだいぶ変わってきて正しいことを教えても響きません。それよりかは音楽を日常の中でいろんな形で楽しみたいという人が増えていますし、特に配信したり自由に弾きたい人が増え様々なレッスンを希望する人が増えています。

私もそれは大賛成で、ピアノはカジュアルな習い事であって欲しいと思っています。その中で基礎を取り入れ、生徒の願いを叶えてあげなければなりません。

私は教える側として、ある覚悟が必要だと思ってます。

先程も伝えましたが

「ピアノはカジュアル」だということ。

今まで厳しく指導されてきた講師や音楽家の卵は、「そんなユルく指導してたら上手にならないんじゃないの?」と疑問に思うかもしれません。生徒さんからしてみると、この手の人たちはピアノマニアです。この先生につくとレッスンでは厳しく指導されるんだなと、あっさり去ってしまうことになるでしょう。

ピアノを習う人はほとんどが初級から中級者層です。しかも所持楽器は電子ピアノ。

このような趣味層の人たちを、マニアはよく思いません。マニアに習った生徒はピアノは辛いことと認識し、ゲームやボカロを聞いていたりしていたほうが楽しいとピアノから離れてしまいます。

変化する習う側の価値観

生徒自身、練習は必要と分かっていても、時間の感覚が今と昔では全く違うし忙しい。だから少ない練習時間の中で効率良い練習の仕方を教えてあげたり、趣味のいい音楽を紹介してあげたりすることが必須です。

これも講師の指導テクニック。決してゆるい指導ではなく効率よく学べるレッスンを提供すること。

楽しいと思えれば放っておいても勝手に練習します。

ベートーベンやショパンを弾く目的ではなく、オリジナルのステージパフォーマンスがしてみたい、下手でもいいからひたすら音楽を継続したい人、自己表現に関心がある人、自己陶酔したい人、病気療養中のリハビリがてらにレッスンを受ける人、バンドを組みたい、ジャズを弾きたい、自分はボーカルだけどコードがわからないのでコード進行を教えてほしいなど(あるいはモテたいなど笑)本当に様々です。

それを受け入れる心が必要です。音楽は楽しむためにあるもの。ガチガチになってピアノを弾く人よりピアノに夢中になる人が増えてほしいですよね。

夢を持つ

「いつまでも夢なんかみてないで現実を受け入れろ」という言葉を言われてもひとまず放置しましょう(笑)

ここでいう夢は自分を発展させ続けるために「歩むこと」です。音楽を志すコト自体が一般の人からすると夢なのですから。

明確なものは見つからなくても歩き続ける途中、ピンと来るものに出会うこともあります。

ガチガチのピアノ教育からカジュアルなピアノスタイルに変わりつつある時代。私が本当に目指していたスタイルに近づき嬉しく思ってます。私の夢は「音楽で人を楽しませること」でしたから。

そしてマニアが増えないことを願いつつ。実力を権力として見せてはいけない。これが本当に言いたいことなのですが。過去にこんな人がたくさんいましたから・・

実力がある人は世界中にたくさんいます。でもそれを決して見せないんですよ。一般人と同じ目線で物事を考えます。

音楽家やピアノ愛好家が増えるということは音楽が発展してるという意味。決して一部のマニアだけのものでなくみんなが楽しめるメジャーなものになることを私は願っています。

音楽家の卵やこれから先生を目指す人はこのようなことを意識しながら、心が豊かになれる音楽ライフを提供できるように努めていきましょう!

以上、これからピアノ講師や音楽家を目指す人への内容でした。最後までありがとうございました。

 

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