前回のブログは【「おぼろ月夜」に251を入れて弾く】という内容でした。
145の響きが少し寂しかった曲が251でシックなスローに。コード付けが苦手な人はぜひ参考にしてください。
今回は続編です。
コード付け、装飾音や、低音のポジションなどちょっとした工夫で雰囲気良く弾いてみるのが目標。
(前回のブログと合わせてみると、より内容が把握できます⬇️)
https://erikapiano.com/how-to-learn-jaz…ord-tow-five-one/
251進行の響きを体感しよう
普通に弾くと、「The 日本の歌」。風情があっていいのですが。
251を入れてあげるとすごくおしゃれになります。セッションやレッスンなど、ここぞという場面でコードが上手く弾けない人は、このような練習をオススメします。
前回のブログで、簡単に「自分でもやってみてください」と言い放ちましたが、実はこのレベルはすごく難しい。しかし251の響きをきちんとイメージすることが大事なので、ひとまず簡単曲を使ってコード練習してみましょう。
本を見ると、いろんなおしゃれな251のコード進行が載ってあるけど、少しの間忘れてください。超基本(Dm-G7-C)で良いので、251の響きをつかんでみてください。
自分の中にない概念は、いろんな音楽を聴いたとしてもわからないし、認識しない。なんとなく書いてあるコードを練習してても上手く弾けません。

251、練習が大変すぎる・・

まずは響きの感覚をつかむのが大事。145だけのコード進行と、251を加えた【おぼろ月夜】を比較してみましょう。
【実践】251を入れると、こう変わる!
【おぼろ月夜】
1・4・5のみ
1・4・5だけのコード進行が、2・5・1で曲全体が雰囲気を増しました。
【例】
251進行を入れるコツ
特に注目してほしいのはココ。
コードはいつでもずっと伸ばしているわけではありません。このように一瞬過ぎ去っていく8分音符にさりげなく入れてあげるのがコツ。ハーモニーがきれいですね。
このへんを大切にする人は、ハーモニー、オブリガートなど、メロディー以外にもとても気を使って弾くことができます。もちろん、コードで歌うことも忘れません。
【例】
低音の位置を工夫
単純に音域を変えて弾く方法です。今回低音を意識。
4和音などの複雑な和音で練習していたら、このような小さなポイントさえ忘れてしまいがちです。今出来ることをやっていく。けっこう大事です。
装飾音で歌のように
ピアノという楽器はは弾いてしまったら、音は減衰します。なので管楽器のようにたっぷりと歌い上げるのは難しい。しかし、音域を広くとったり、装飾音で歌ってあげたり、なんでもないことで歌うことは出来ます。
装飾音一つでも(みんな練習曲などで弾き倒してますが)生きた音楽をする人は、ちゃんと小さなことにもこだわります。私もいろんな装飾音を練習中。黒人がめちゃくちゃ上手でお手本にしてます。
揺れ、うねり、フィーリング
さて、もっともその人の音楽性があらわれる部分。どんな歌心があるのか、この曲が心から大好きなのか、適当なのか、格好つけて弾いてるだけなのか、わかる人にはわかる部分。伝える側としては怖くもあり、これがあるからやめられないとも言えます。
私自身も発展途上の中で、どうしたら生きた音楽になるのかな、と毎回考えて作っています。
まるでメトロノームに合わせているかのような「おぼろ月夜」は味気ないですね。なので少しテンポを揺らしながら弾いてみました。
「雲がゆっくりと動くくらいの心地よい風」がイメージ。
後で自分の演奏を聴いてみたら、うす暗い感じのBARになってました。まあ、そんなこともあるでしょう笑
「テンポの揺れ」は、やりすぎると演歌のようになるし、加減がむずかしい。
どうしたらいい感じに演奏できるんだろう・・
それは、こうです。とは言えないけど、いい音楽をたくさん聴いて感性を磨くのが一番かな、としか言えません。
終わりに〜自然がテーマ
好きなピアニストがたくさんいるし、尊敬してる人もいるし、もちろんお手本にもしています。けれどもやっぱり奏でるときに大切にしてるのは、風の音、波の音、雨の音、雲の動き、山の色。とにかく自然です。
もちろん「人」という自然にも関心があります。特に、声のトーンや、話すスピード。内容はどうでもいいかな・・
子供がおぼえたての言葉を使って、一生懸命伝える姿はほほえましいし。(これこそ内容なんかどうでもいい)
年配の人が、苦労話をあっけらかんと笑い話に変えて話している姿。その話にはとても重みがあります。その人が持っている自然な表情や声のトーンは、その人の考えや歴史が全てあらわれる。
音楽も全く同じ。私はそんなふうに考えています。
しばらくお休みしていたネットレッスンですが、自分のセオリーに納得ができてきたのでもうすぐ再開しようかと思います。でもまだまだ試行錯誤の段階。
最後までありがとうございました。
では次回また!

【音楽と日常のつぶやき】
#ジャズ#スタインウェイ#IVORY2
ハピバで「ジャズコード練習」
IVORYのピアノ音源が
良すぎます♥
ペダルを踏むときの「バフっ」
の音が消えません💧 pic.twitter.com/Ww7WOOk0eU— ERIKA ASAI (@erika_feel) June 25, 2022