音楽と想像力
今回のテーマは想像力。
自分の演奏が何だかつまらない、練習はすごくしてるんだけどな。反対に、難曲じゃないのに、自分らしく、自分の歌で弾いている人。
憧れますよね。
歌心がある人は情景、風景、気持ち。いろんなことを想像して自分の音が作られるのかもしれません。それは知識ではなく想像力。想像力は日々の生活の中で鍛えることが出来るのでは?
ショパンは「枯葉」をこう弾く?
実は、半音階の練習をしている時に思いつきました。ジャズスタンダードの曲「枯葉」。ちょっと無理矢理ですが、もしも〇〇ならこう弾く?もしもシリーズ。こんなのも楽しい想像力。
寄り道が大好きな私の練習法です(これも練習)
「半音階を使ったジャズアドリブ練習法」はこちら↓
https://erikapiano.com/how-to-practice-…-chromatic-scale/
「想像したことがない」という人に出会った結果
最近こんな人に出会いました。3歳からピアノを習っていた彼女は全く想像力がない・・
本や映画を観ても感動しない。ピアノで表現って何だろう。何を思ってみんな弾いているんだろう?感情を込めて弾くってどういうこと?
そんな彼女が20歳を超え、あんなに何も感じていなかった心が、今では、音楽を聴いてワクワクし、ジーンときたり、言葉にできないことをフレーズにしてみようかな?と思って音色(音色)にこだわったり。
とにかく今は「何かを想像しながらピアノを弾くのがとても楽しい」と話してくれました。
どのように感情が変化していったのかな?いつか聞いてみたいです。そして演奏も。
子供の想像力はピカイチ!
子供は語彙が少ないし、意味もおぼろげ。教えるこっちは一苦労ですが。何といっても子供の「耳」のちからはピカイチです。和音を動物に例えて、聞き当てっこしています。たまに意地悪して、習っていないマイナーやdimを弾くと、「ん??シャープ?フラット?」
「わかった〜ミのフラットでしょ〜」
何も知らないはずの子供達ですが、「あ、いつもとなんか違う」
私は正解を言って欲しくて、やっているわけではありません。音楽はとても微妙で曖昧。時に、感覚的なことが、大事なことに結びついていく。
「なんとなく、こうかな?」これが大事。
そして和音は、動物や人など、何かに例えて覚えてもらってます。
ちなみに、4の和音は「お星さま」
なるほど。言われてみればそんな感じがします。
いろんな音。いろんな和音。不思議?おもしろい?悲しい?楽しい?
子供が知っている語彙で、音の感じを言葉で表現してくれます。
音よみはプールのコースに見立てる
子供に音を読ませるのは、縄跳びの三重跳びに匹敵する・・
線の間と、線の上。これを理解してもらうのがスタートです。
私は五線紙を縦にして、プールのコースに見立て、「間」という感覚を教えてます。
先生もなかなか大変。
情景を思い浮かべて弾く
知り合いの美容師さんが言ってました。その人がやってみたいというヘアスタイルは、冒険的であっても必ず似合う、という話。
こんなふうに弾いてみたいなと、音色の研究したり、情景や気持ちを想像したり、こんな感じで弾いてみたい。
そう思って練習していくと、理想の演奏に近づくんです。
あの時、話してくれた美容師さんの話と似てるなと思いました。

言葉を知る。気持ちを知る。仕事を知る。想像力は音楽などの芸術だけじゃなく、楽しく生きることにつながるんじゃないかな。そんな人の音楽はやっぱり「生きている」。そう思うのは私だけではないと思います。
